久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

美しい彼

大変お久しぶりです。
凪良ゆう先生著、美しい彼シリーズを4巻読了したので、感想をまとめて書きます。(1.2巻は既読なものの内容をほぼ忘れており、3.4巻は初版購入のまま積ん読でした)

『美しい彼』『憎らしい彼』『悩ましい彼』『interlude』

スクールカーストLOVEと紹介されているように、一巻目はなかなかに苦しい展開で、平良君(後に清居も)ほどではないもののいじめの対象だった私にとっては読み進めるのに気力を必要としました。今も清居の取り巻きだった城田たちの行動はどうにも許せませんが、平良が清居しか見ていないのと、清居は露悪的ですが、どうやら自分の正義があるようだということがうかがえたので頑張って読みました。
結果、正しく言えば両思いにすらならず、平良の「清居教入信の話」なんだな、しかし清居の方がこの後大変だろうなという感想に落ち着きました。
ここで、読むのをやめなかったのは、この二人の関係がなんだか心地よかったからです。そしてとにかく先が気になるので、早速2巻を読み始めました。

一旦離れてしまった二人が再会し、上手くいくのかと思いきや問題が山積してくる展開です。
辛かったいじめの話はほぼ影を潜めたので一安心。
平良は自分の世界で過ごしているのである意味いつも通りですが、清居が清居である背景がどんどんわかってくるので、「清居いい子!」「清居、恋する乙女」になってきます。そこに芸能界、マスコミ、SNSなどの問題が出てきてさぁ大変。(コロナ前に書かれたはずなのに、コロナ関係でモヤモヤさせられたマスコミやSNSの問題点が沢山出てきて「いつの時代も変わらぬ問題」と思いました。)
展開は良い方へ一進一退で、二人それぞれの試練の乗り越え方を読むにつけ、「心理学の本か?」と思うレベル。(最近『自分いじめの呪いを解く本』を読んだのですが、「いいアドバイスだ、しかし私はそのほとんどを自力で乗り越えてきた、自分すごい!」と思いました。それに匹敵する清居や平良の考えや行動だったのです。)

2巻でもコメディ色が強かったわけですが、3巻目になっても、事件は起き悩みな展開ではあるものの基本的にコメディタッチで、1巻目の苦しさは無くなりました。平良がネガティブオレ様で一本筋が通りすぎているために、主に清居が悩むのですが、鬼メンタルの清居ですから頑張れちゃう。その鬼メンタルの裏には並々ならぬ清居の努力があることを忘れてはいけません。
ファンクラブ?追っかけ?絡みのシーンでは、最近私自身がSNSで目にした「ファンであるなら◯◯でなくてはいけない」という不思議なルールにも触れられました。(私にとって何かにつけオンタイム過ぎて共感しやすいお話)清居くんの取り巻きの行動は平良と通じるものがあるので、好感が持てました。
ここで一端ストーリー展開は「つづく」です。
全てが上手く進んむ未来を期待したいけど、この先どんな事件が発生するのかも楽しみです。

番外編は1~3巻の隙間が埋まるお話が沢山なので、続けて読んでよかったです。(オバサン、すぐに内容を忘れちゃうので)

脇キャラも皆さん二人の関係を見守っている感じ(小山君は色々あるのでちょっと意地悪なところがいい)なので、頑張っている分良いことが沢山起きて欲しいと思っちゃいます。
実写ドラマも始まるし、今後に期待が高まります。
さぁ、ドラマCDはいつ聴こうか?