愛されすぎだというけれど (二見書房 シャレード文庫 な 2-12)
- 作者: 中原一也,奈良千春
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: 文庫
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- 愛されすぎだというけれど
★★★★★
おまけで★5つ。日雇いのシモネタオヤジ・斑目(元医者)と、お人よしの貧乏医者・坂下のお話です。第3弾です。斑目のフェアリーをキーワードに、斑目の弟・克幸(ヤクザ)が仕掛けてくる事件と、それに振り回され痛い目に遭いながらも、日雇い労働者街の男たちのために頑張る坂下先生の活躍(?)が、描かれているのですが、いかんせん一人じゃ上手くかわせないわけです。お約束として、斑目がヒーローのように助けに現れます。で、何かにつけエッチにもつれ込むのですが、ツンデレだったはずの坂下先生もだんだんノリが良くなっていて、いい感じなのです。相当斑目に毒されちゃっていそうですが、先生もそうやってたくましく育っていくわけですよね。展開が読めると言ったらそれまでなのですが、かの水戸黄門のように、展開が分かっていても楽しいお話なのです。とにかくオヤジくさいし、泥臭いし、シモネタばっかりだしと、おしゃれなところなど皆無(もしかしたら、克幸がかろうじておしゃれ?)なのですが、この徹底したシチュエーションがたまりません。克幸の件もまだ解決したとは言えないし、双葉くんは謎な部分を沢山抱えているし、この先いっくらでも続きそうなところがまたよろしい。
都合何回エッチシーンがあったでしょうか?何回あっても飽きなかったわぁ。この作品の一巻目「愛してないと云ってくれ」がCDになっているのですが、私としてはこの巻をぜひCD化していただきたい。エッチシーンとシモネタとバイオレンスがほとんどで、大変音声化しにくいとは思いますが、声で聴いてみたいのです。