久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

野獣で初恋 (ビーボーイコミックス)

野獣で初恋 (ビーボーイコミックス)

  • 野獣で初恋

★★★★☆
真面目なバレーボールの選手(大学生)・鷹田×大学の側の整骨院の先生・カナエの大人で真面目で熱いお話です。
年齢も近く、腕もよく、可愛いので、そもそも体育会系の男子たちに大人気のカナエ先生なのですが、なかでも1年生の鷹田の真剣にバレーに取り組む姿に好感を持ち、治療もよりていねいになってしまうくらいです。過去にバレーをやっていた自分の苦い経験を踏まえて、身体作りや心構えを解いてくれるカナエに、鷹田もどんどんハマっていって・・・
未経験攻め×経験済み受けのお話でということで、確かに鷹田は熱く突っ走っちゃうし、カナエは抑え気味だしなんですが、ギャグに走っていないので、大人が真剣に恋と向き合っているところに好感が持てます。主人公が崩れられない分、脇の男子たちがドンチャンやってくれるので、二人で煮詰まってしまうこともなく、ある意味明るい気分で読めます。カナエの元彼も、ああ、割り切っている奴ってこうだよねといった感じのキャラで、悪人になりきれずに去っていきました。
蛇足ですが、うちの次男はバレーをやっておりまして、大変でかく体重もあるので、上からのしかかられてしまうと私など微動だにできなくなっちゃう状態です。まるでタンスの下敷きになっちゃっている感じです。カナエ先生も重かっただろうなぁと、余計なことを考えてしまいました。もひとつ、先生、亀裂骨折ならせめてシーネくらいは当ててやったらいいと思うよ。薬もレントゲンも使えませんが、骨折を扱えないわけではないはずですよ。

flat 2 (BLADE COMICS)

flat 2 (BLADE COMICS)

★★★★☆
他人を認めるって大切なことですよね。「自分の価値観に合わないからその存在は間違っている」といった考え方って確かによくないと思います。そういう意味で平介は一般的な高校生の枠からちょっとずれている感じの子ですが、得意不得意といった面から考えてみれば、お菓子は作るしいとこの世話はするし、他人に迷惑をかけるわけじゃないしなので、けっこういい奴だと思います。また、うれしいことに、彼の友人たち、鈴木くんも佐藤くんも平介のいい面を非常に大事にしているんです。遠慮ない物言いをしながらお互いを認め合える関係って憧れますよね。
それから、秋くん。あいかわらずあまり喋りませんが健気で可愛い。こんなだから、両親を始め周囲の人が放っておけなくなり、過保護になっちゃうんじゃないかな。この子は両親がずっと面倒見るよりも、平介や虎太郎(佐藤の弟)と適当に遊んでいた方が丁度いいこどもに育つんじゃないだろうか。きっと本人もわかっているんでしょうね。
同時収録の「ふゆめ」ですが、主人公の葉太(中3)がどんだけおじいちゃん子なんだと思っちゃう展開なんですが、このおじいちゃんも「他人を認める」ことのできる人で、だからこそ葉太がそこに居場所を求めちゃうんでしょうね。しかし、一番キューッときちゃったのは、ニワトリのヨーコさんが傷心しちゃっているところでじいちゃんが倒れるシーン。ヨーコさんも含め、みんなで支えあってくださいね。しかし、親元はそんなに居心地が悪いのか、さびしいねぇお母さん。

俺様のトリコ (GUSH COMICS)

俺様のトリコ (GUSH COMICS)

  • 俺様のトリコ

★★★★☆
相変わらずの奇想天外なドタバタ劇ではありましたが、今回は★4つつけてもいいかなと思うくらいの内容でした。
天才的な陶芸家の四十万泪×同級生の塾講師・生方鳥呼のお話。とんでもない新居のエピソードから始まったので、どこへ飛んでっちゃうんだい?といった感じだったのですが、お話が進むに連れて彼らの背景がはっきりしてきて、ファンタジーの世界ではあるものの、それなりに納得できる展開になりました。
新居の問題でトリコがすねてみたり、友人の赤ちゃん(実は王女さま)を預かったり、四十万の師匠に会いに行ったり、四十万をライバル視している男が登場したり、結婚することになってお互いの家族に挨拶に行ったり、基本がラブラブなので、問題解決のエッチは付き物なので、エッチシーンは多いのですが、この作品はそれ程エロに走っていなくて、さらっとした感じ。また、それが引っかからないから、ストーリーも楽しめたんじゃないかと分析してみました。
私が好きなのは、赤ちゃんに振り回されるお約束のお話と、四十万の両親(なぜか、男同士)が嫁(トリコのこと)いびりをするお話です。帯のキャッチコピーにありました。「ルイとトリコのラブラブめおとダイアリー」まさにそのとおり。