久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

やってらんねェぜ!

やってらんねェぜ!

  • やってらんねぇぜ!

★★★★☆
13年も前の作品。BLCDのハシリの時代ですから、まだまだたどたどしさを感じます。秋月こお原作、こいでみえこ作画の漫画が原作です。
すっ飛んでいる高校生・マサキと優等生のヒロヤ。スレているのに純情だったり、幼いのに大胆だったりする二人の夏が描かれています。そこに絡んでくるのがカナエという悪い男。実はマサキの兄と微妙な関係にある人物なのですが、ここではヒロヤを陥落させようとする悪い男として登場です。
主人公・マサキの声は関智一さん。なんとこのCDにはオープニング:「MAYBE BABY」とエンディング:「最高のmagic」という歌が入っていまして、その両方をうたっていらっしゃいます。聴きながらなんだかニマニマしてしまうんですが、なかなかいい歌です。マサキとしては年齢の割りにマセていて、結構俺様な部分が元気でよかったと思います。攻めの割にはハイトーンなのは高校生だからでしょうか。
夏休みだけのイメチェンを計った優等生・ヒロヤは保志総一朗さん。実は私が保志くんの声を初めて聞いたのはこのCDでした。彼の独特な声質が、元気はいいのに情けない、強がるのにすぐヘタレるヒロヤに意外と合っています。その頃からしばらくは保志声=ヘタレと認識していました。
それから、カナエは小杉十郎太さん。この役は普通の発声でされているようで、最近の私好みではない低音ではないのでなかなか魅力的です。マサキの兄・千里は宮本充さん。ちょっと陰のある、優しいお兄さんです。実はこの二人のお話が別にあるのでそれがCD化されるのを期待していたのですが、されていませんよね?
[rakuten:chuoshoten:10022712:detail]

  • 魔法使いの恋

★★★☆☆
1枚目に「魔法使いの恋」、2枚目に「キミのすべて」、コミコミ特典付録にフリートークが入っています。
「魔法使いの恋」は梶くんが欲しがらない男・荒谷役。コミックスの荒谷ってこんなに暗かったっけ?って思っちゃったほどじっとりと(まったりと?)暗かった。ただ、繰り返して聴いてみたら、ここは恥ずかしいんだな、ここは遠慮しているんだな、ここはショックだったんだな、みたいな雰囲気を感じ取ることができました。「ん」で表現しなくちゃならないって、難しそう。思いっきり後ろ向きな荒谷がまったりしている分、与えたい男・西崎役の波多野君ががんばっております。
実は同じタイミング、同じシチュエーションで、別のCD(calling)にもこの二人が登場していて、そっちの方が私の好みだったので、評価が低くなりました。
「キミのすべて」は年の差・身長差・頭の良さなど凸凹コンビのお話。名門中学に通う草次が三流高校に通う奈津巳にホレちゃって、告白し、付き合っていく過程における二人の成長と葛藤―葛藤は奈津巳だけかもしれない―のお話。一途で初々しくて、青春の若さを感じる出来上がりです。告白されて最初は戸惑っていた年上の奈津巳のほうがよりいっそう好きになっちゃっていて、ああでもないこうでもないと悩む姿がいじらしい。お互いに切磋琢磨して成長できるお話は好きです。ただし、声だけなので、背が伸びたなどのビジュアル的な成長は解説っぽくなっちゃいますね。ちょっと大きくなった二人の姿も聴きたかったです。