■

カテキョ! (ドラコミックス 194)

• カテキョ！

★★★☆☆
先日、平川くんが主役の一人だったのでCDを聴いて、いまひとつパッとしないのは原作を知らなくて裏事情がわからないからではないか？と思ったのと、２が発売されたので、その後の二人なり、脇キャラのスピンオフなどが読めるのかな？と思ったのとで、2冊同時に読んでみることにしました。
結果・・・やっぱりいまひとつパッとしなかった・・・いまどき珍しいくらいの初心な高校生・倫太郎と彼の家庭教師・楓のお話なのですが、よくあるタイプの“ドS眼鏡の先生×天然生徒”のお話で終わってしまいました。っていうか、カテキョセクハラ物語っていう感じです。でも、生徒は彼をどんどん好きになっちゃうパターンなので、いまひとつ倫太郎の気持ちに説得力がないのと、楓がどのあたりから倫太郎のことを思っていたのかもはっきり分からないので、はっきり申し上げて「やおい」な感じは否めません。さらに、CDで気になっていた「可愛い悪魔の遥くん」はCDそのままだけだったので、ちょっと不満が残っちゃった。実は、私としてはカバー裏の逆転シチュエーションの方が好みかもと思った次第です。
ただ、まったくつまらなかったわけではないので、★は３つです。
同時収録の【コンプレックス・17】好きな子の前では冷たくて、他では大変愛想のいい美形と、彼のごく普通の幼馴染とのお話です。こっちの方が白黒はっきりしているので分かりやすい分楽しめました。
もう一作の【恋のハジメは×××!?】は一途な生徒とツンデレ教師のお話です。この本の中ではこれが一番面白かったです。そして、この二条先生こそ、平川くんに演じていただきたかったと思いました。

カテキョ!2 (ドラコミックス)

• カテキョ！２

★★★☆☆
↑に書いたとおりの目的で読みました。なんと、こちらのエピソードもCDに入っていたんですね。っていうか、こっちのエピソードの方がCDではじっくり表現されているみたいです。
倫太郎の文化祭でのワンココスプレとか、楓の大学でのエピソードとか、前巻に比べると背景が語られてセクハラ家庭教師なだけではなくなったので、ごく普通の家庭教師×生徒のお話になったかなと思います。
で、期待していたその後のエピソードはありませんでした・・・遥くんも出てこないし、瑛介くんもただの親友止まりだし、かき回すっていうほどかき回してもいませんでした。ちょっと残念。
同時収録は【憂鬱トリックスター】です。マンションの隣同士に住む大学生とホストのお話。実は8年ぶりの再会で・・・やっぱりこちらもこっちのお話の方が分かりやすくて好きです。10歳の頃可憐な美少女のようだった人が、18歳になったら背が高くてクールな大人の男になっているのはいささか無理がある気がしましたが、そこはファンタジーってことで。