久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

  • 情熱まで遠すぎる

★★★★☆
主人公の一人、歯科技工士になる為に学校に通っている岡崎晴くんは超がつくほどの美形なのですが、あまりに控えめでいい子過ぎます。もう一方の歯科医師・新堂先生もある意味枯れているくらいの大人なので、決してグイグイ引き込まれるようなストーリー展開ではありませんでした。なので、★3つにしちゃおうかとも思ったのですが、彼らの相手を想う気持ちや、先の先まで考えているからこそ一歩が踏み出せないところ、また、歯科医院の経営のお話などは私の好みなので、4つにいたしました。特に、経営に関しては、同じ様な悩みを抱えるものとして、そうだそうだ、真面目にやっているのに何故それに気づく人が少ないんだと、同志を得た気分になっておりました。私も旦那も、新堂先生のように真面目に地道に頑張りたいと思います。
それにしても、ハッピーエンドになるのは最初からのお約束だとして、最後の最後までどちらが受けるのかわからないままお話が進み、あの結末なので、結構意表を突かれました。

なぜあの方に恋したのかと聞かれたら… (白泉社花丸文庫)

なぜあの方に恋したのかと聞かれたら… (白泉社花丸文庫)

  • なぜあの方に恋をしたのかと聞かれたら…

★★★★☆
面白かった。中世物でコメディが読めるとは思いませんでした。小林先生万歳です。作品としては、★5つにするほど非の打ち所のないものではないと思うので、4つにしましたが、小林さんの理屈っぽさとかおかしな発想には★5つ差し上げたい気分です。
お世継ぎ問題に巻き込まれた、田舎の領主の末息子・アル(金髪・菫色の瞳)と彼を「男性不妊の国王の代わりの子種候補」としてスカウトした宮廷長官・ルトガー(黒髪・緑の瞳)の、天然君とすっとぼけ兄さんの漫才のようなやり取りが最高に楽しいお話です。ある意味、おかしな性教育のお話でもあると思います。非常にデリケートな問題であろう“性”に関するあれこれを、バカ丁寧な口調で開けっ広げに話し実行するルトガーは、ああ言えばこう言う人なのですが、変に崩れることがないところがさらにおかしさを増していると思います。他のキャラも含めみんな美形揃いなのに、微妙にずれている感じがさらに面白いし・・・なぜか一番印象深かったのは、国王ともう一人の候補・クラウスの取っ組み合いシーンでした。彼らも幸せになれますように。
ちなみに、このお話は「美男の達人」の前世ものだそうです。記憶容量の少ない私は、かの文庫本を引っ張り出してこないとハッキリと比べられないのですが、理屈っぽさに関してはまんま「美男の達人」を踏襲していると思います。「コメディとしては面白いけど、BL的にどうよ」と言われる芸風だそうですが、私は一向にかまいませんので、このまま面白い作品を発表していっていただきたいと思います。
さて、美男〜を引っ張り出してこようっと。

アイスエイジ2 3 (クイーンズコミックス)

アイスエイジ2 3 (クイーンズコミックス)

  • アイスエイジ2 3

★★★★☆
完結です。最後の表紙はエイジと比呂志なので、ちょっと嬉しい。もうちょっと続いて欲しかった気もします。
エイジとその父・哲治の確執と和解、ミッチーたちの子供の誕生など、親子について考えさせられる巻でした。できればエイジにも子供が誕生して欲しかったな。最終的に駆け足で、今までの主要キャラのその後が語られていますが、邦ちゃんに関しては別口のようです。腐としては、そちらのチェックを忘れないようにしなくてはいけません。
もう、エイジたちに会えないのは残念ですが、もんでんさんに出会えた作品なので大変印象深く私の記憶に残ると思います。