おいてけぼりブルース (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
- 作者: ユキムラ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2009/05/27
- メディア: コミック
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- おいてけぼりブルース
★★★★☆
大人の恋短編集です。
表題作は同期入社で脱サラしたカフェの店長・平山と課長になった国吉のお話。自分が引っ張らないとボーっとしているように見えていた平山が、実は何でも一人で解決できる男であることも、自分の方が平山に頼っている部分が多いことも納得しながら素直になれない国吉の“おいてけぼり感”が描かれています。平山が好きだからこそグルグルアタフタする普通の男・国吉と、寡黙で達観しているように見える平山の温度差にハラハラしながらも、平山の揺らがなさにこの先も大丈夫そうだと安堵しちゃうのでありました。結婚話でお互いに“嬉しい”といえるゲイカップルっていいですね。描き下ろしはそのあたりへの突っ込みで、いやーこの二人、バカップルだわ。
「月夜の映る窓」は陵辱ものですが、叔父さんの存在がいまひとつ生ぬるいかと思いました。絵柄的にもユキムラさんの場合、ゴージャスものはなかなか努力がいるのかなっと、辛口評価ですみません。
「ひっこし日和」は目の付け所が良かった話だと思います。ただ、この二人、またどっちかが引っ越さなきゃならないんじゃ?
「君でなくちゃ」と「イン ザ ルーム」はリーマンもの。可もなく不可もなくかな。同じリーマンものでも「さよならはもういらない」は再会ラブですが、こっちの方が短編なのにわかりやすくて可愛かったです。表題作も含め、メガネのおじさんに萌えちゃう私でありました。
- 作者: 高永ひなこ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/06/01
- メディア: コミック
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- きみが恋に溺れる 2
★★★★☆
前作が評判良かったんでしょうか?私も★5つつけちゃったくらいなので、良かったんでしょうね。続きが出ちゃって、さらに続くようです。
相変わらず天然の礼一郎に、もう少し積極的に求めてほしいと思っている陣内。間違いなくラブラブな二人の間に本店の鬼島がやってきて・・・
あらすじを書いちゃうと面白さが半減しそうなので、何を書いたらいいでしょう?陣内が一人でグルグルワタワタしてますよ、ってこととか、礼一郎もけっこう男らしいですよ、ってこととか、鬼島がやけにいい男ですよってこととかかなぁ。それから、可愛い嫉妬でしょうか。
前作ほどの感動はありませんが、やっぱり礼一郎の着流しは色っぽいし、この先の展開も気になります。
- 作者: 蛇龍どくろ
- 出版社/メーカー: ソフトライン 東京漫画社
- 発売日: 2007/01/16
- メディア: コミック
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★★★★☆
旦那がBOOKOFFに行くというので付き合ったついでに何かないかと物色しておりましたら、ありました。ラッキーでした。第2刷なのに250円也。
表題作シリーズは「MILK」と「SUGAR」という二つのお話になっている、幼馴染再会ものです。2作続けて読めたので、彼らの気持ちの揺れなどがそれなりによくわかったのですが、もし単独で「MILK」だけ読んだとしたら、“酔った勢い”だとしか思えなかったかもしれません。SUGARがあってこそのMILKだと思います。
私は巻頭の「ホワッツユアネーム?」がなんだか好きです。犬がいいポジションにいるからでしょうか?一目惚れ・片思いドキドキ感がそそるからでしょうか?これから始まる感がいいのでしょうか?ラブにすらなっていないお話なのにこの雰囲気が大好きです。
一転して「冬を待つ季節」は大人の雰囲気。おじさんと美青年、きれいだ、丸坊主になっても綺麗だ。エッチがなくても十分エロいし。
私は2作目のコミックス「エンドレスワールド」(痛い系)から入ったので、このコミックスは全体的に可愛かったりせつなかったりする作品が多いことに驚きました。発表順に掲載されているようで、そうすると可愛い系からだんだんとアダルト系になっていったのですか?と思うのですが、「ホワッツ〜」もいいし、「十五歳」のようなちょっとコメディチックでヘタレた攻め君が出てくるような作品もいいし、「虹の残り香」(年の差)のその後(きっと大人になった米國が攻めだと思う)も読みたいので、また描いてくださいね。