久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

唇にキス 舌の上に愛―愛と混乱のレストラン〈3〉 (二見シャレード文庫 た 2-13)

唇にキス 舌の上に愛―愛と混乱のレストラン〈3〉 (二見シャレード文庫 た 2-13)

  • 唇にキス舌の上に愛〜愛と混乱のレストラン3〜

★★★★☆
シリーズ完結編です。1巻を読み始めた時はただ単に、傾いたレストランの再興話に久我と理人のラブを絡めたお話になるんだと思っていたのですが、そうは問屋が卸してくれませんでした。1巻や2巻での混乱もさることながら、3巻はまるで泡だて器でかき回したように混乱しまくってくださいました。
久我のシェフとしての過去やサラとの関係、理人と叶の微妙な関係、会社やお店の騒動と、こんなに壮大なお話になるとは思ってもいませんでした。私の好きな「お仕事」話も各方面たっぷりあって大満足です。まさか“ゴルド”と“ヤガミグループ”がこんなに重要な存在だとは思いませんでした。★5つでもいいくらいなのですが、時々突然桃瀬目線のシーンになって戸惑ったのでちょっと減点。(あとがきでご苦労を述べられていますが)文章としてはとても読みやすいので、時間軸が行ったり来るするものの、読者として混乱することはありませんでした。
この大混乱の中で、理人が自分の気持ちをどう整理していくかが読みどころだと思うのですが、ただ状況に流されるのではなく、ヘトヘトになりながらも自分の気持ちに向き合っていく彼の姿に心を打たれました。悩んで悩んで吹っ切って“ル・ジャルダン・デ・レーヴ”で食事をするシーンは、タップリ泣かせていただきました。
各シーンが印象的で、テレビドラマを見ているようでもありました。
あと1冊、パティシエのお話が出るようです。早く読ませてくださいね。

彩おとこ 5 (ディアプラス・コミックス)

彩おとこ 5 (ディアプラス・コミックス)

  • 彩おとこ 5

★★★★☆
こちらも完結編。4巻の終わり方で、5巻でちょっと何かが起こってもまあうまい具合にまとまるんじゃないの?と高をくくっていたのですが、ひと騒動ございました。それに、まさか5巻になってまでまだ兄弟同士でやっちゃうシーンがあるとは思いませんでした。それだけ二人がはまった淵は深いっていうことでしょうか。
五道の見合い話や岩吾の渡米話でどうなることかと思いましたが、かき回し役の白龍と真青、勇大佐やローレンス神父がいい感じに動いてくれたので、ハッピーエンドを迎えることができました。まさか(まさかばっかり)五道と岩吾が斬りあっちゃうとも思いませんでしたが・・・
私としては、五道×蘇芳のカップルがしっくり来るのですが、作者としては岩吾×丁子に思い入れがあるんじゃないかと思ってしまうようなお話ですよね。あとがきでは五道×蘇芳が主人公的な発言をなさっていますが、岩吾の存在感はもちろんのこと、丁子もやたらに目立ちますよね。岩吾の裏話もあるようだし・・・読んでみたいなぁ
で、CDですが、もちろん続きを出していただかないと困ります。先生ご希望のセリフも是非小野くんに言わせちゃってください。