久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

その刑事、天使につき (ガッシュ文庫)

その刑事、天使につき (ガッシュ文庫)

  • その刑事、天使につき

★★★★☆
アフリカ人が絡んだ殺人事件を担当することになった、生真面目な検察官・出水と語学が堪能な純真な刑事・瑞樹のお話です。それぞれが両親に関係する問題を抱えており、出水はそのため人を信用できなくなっているし、瑞樹はそれを受け入れながらもストレスになっていることは否めなくて・・・
まずこのお話のポイントは、瑞樹が信じられないくらい純真無垢だということです。相当なマザコンで、お坊ちゃんで、さらに、父親に付いて海外生活も長かったというおまけつきで。反対に、出水の方は相当できる男なのにトラウマを引きずっているわけです。
いっしょに行動しているうちに、どんどん惹かれあっていく二人なのですが、そこで面白いのが、出水の方が我慢できなくなっちゃうことと、瑞樹がほとんど抵抗なく受け入れちゃうところです。出水が引っ張っているようでいてヘタレ気味で、瑞樹が流されているようでいて意外と積極的なのです。
事件と家族に関する問題の解決もいっしょに語られますが、惜しいかな最後の方は急ぎ足でしたね。

シークのSはサドのS (花音コミックスCitaCitaシリーズ)

シークのSはサドのS (花音コミックスCitaCitaシリーズ)

  • シークのSはサドのS

★☆☆☆☆
昔読んだ「その男、ワガママにつき」などが結構好きだったので、初BLを読んでみたのですが・・・・・撃沈・・・・・評価が低くてごめんなさい。
撃沈の理由1:アラブもの(基本私はアラブものが苦手なので) 理由2:設定が極端で展開が突飛(アラブものだからで許せる範囲ではないと思う) 理由3:受ちゃんが女の子でもいいのではないか? 理由4:題名と内容が合っていない 理由5:昔の絵の方が好きだった・・・などなど・・・
日本に視察に来ていたアラブの某国国王が、男子高校生を気に入っちゃって・・・帰国するときに連れて帰るのに一騒動、アラブの宮殿でまた騒動、日本に帰ってきてからも大騒ぎでした。あまりの突飛さに笑ってしまったところ多数。どうにもこうにも・・・最初に考えていたという“弁護士と高校生”もののほうがまだましなシチュエーションだったんじゃないでしょうか?

飼育玩具 ((ジュネットコミックス ピアスシリーズ))

飼育玩具 ((ジュネットコミックス ピアスシリーズ))

  • 飼育玩具

★★★★☆
受ちゃんが結構積極的に痛めつけられたがっているお話が多数入っております。表も裏も表紙が緊縛バリバリなので、書店で購入するときにこの私でも多少羞恥心が芽生えました。R指定にすべきかと・・・
SMというのは結局のところSがMに奉仕しているんだとよく言いますが、この本の中のMさんたちは、相当満足しているでしょうね。
ぴくさんたちの作品は多くが陰を引きずっていて、痛さを感じるわけですが、6話目の「ジェントルマンズライフ」は、腹が減るとキレる攻という設定がなかなかおもしろかったので、これからもこういった軽めのおはなしをもっと描いてくれてもいなと思いました。
余談ですが、挟まっているアンケートはがきについてちょっと・・・あて先にでかでかと紫地白抜きで【飼育玩具】係って書いてあって、その下にパーソナルデータを書く欄があるわけですが、あまりに恥ずかしくて私には書けません。(ま、普段から滅多にアンケートはがきは出しませんが・・・)ピアスシリーズはみんなこのように過激な題名なので、はがきが書ける人を尊敬しちゃうなという感想も持ちました。

おさななじみの、 (あすかコミックスCL-DX)

おさななじみの、 (あすかコミックスCL-DX)

  • おさななじみの、

短編4つとシリーズものが4話分です。ほとんどが学生達が主人公で、我慢したり、あきらめそうになったり、気持ちと反対の行動をとったり、欲望に振り回されたりと皆さん忙しいです。エッチシーンは必要最低限で、彼らの気持ちの変化の方を読ませてくれるのがうれしいです。
中で異色なのが【あかりが灯る。】です。これは社会人のお話で、押しかけ女房的に始まったふたりの関係が、なし崩し的にまとまっていくのです。すっとぼけた(何もできない)押しかけ女房くんもなかなかですが、彼に振り回されて戸惑いっぱなしの旦那(?)がまんざらでもないというところと、結局エロは無しなかなかおもしろいわけです。
【ナツのサカリ】シリーズは、夏の暑い盛りと、盛りがついちゃってるっていうことを掻けていますよね。むっつりスケベ過ぎる攻くんです。