久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

FLESH & BLOOD 15 (キャラ文庫)

FLESH & BLOOD 15 (キャラ文庫)

  • FLESH&BLOOD 15

★★★★☆
とうとう、カイトは現代に戻ってきました。そして、ジェフリーは囚われの身に・・・
現代で和哉が海斗を、監獄にてジェフリーがカイトを、バックランド・アビィにてナイジェルがジェフリーを、スペインの王宮にてビセンテがレオを、それぞれが不本意に存在させられている場所で、それぞれの存在価値を見直しているお話になっています。
カイトはといえば、薬も良く効き快方に向かっているわけですが、「リバーズ刑事」というお邪魔な存在が、この先の行動の困難さを物語っています。そして、ジェフリーの命はかのレイヴンの拷問の前で風前の灯・・・ナイジェルたちが策を練ってはいるものの・・・
そんな中、異彩を放っているのが一人淡々と目的にために行動している和哉です。ジェフリーのところに必ず戻るであろう海斗と、この先は海斗から離れるつもりがない和哉はどんな行動に出るのでしょうか?16世紀イングランドが主な舞台だった今までと違い、和哉がこの先どんな行動をとるのかが大変気になります。今まで一番精神的に辛い思いをしてきたのは和哉だと思います。カイトとジェフリーに幸せになってもらいたいと思う反面、和哉を失意のどん底に落とすことだけはやめて欲しいとも思うのです。