久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

  • ぎこちないけど恋だろう

★★★★☆
ここのところ麗人本誌をそこそこ読んでいるので、表題作は本誌で既に読んでいました。でもやっぱり続けて読むとお話のながらが途切れないので、物語に入りやすいですね。
それぞれの心の傷を癒すのにちょうど良かったから、軽い気持ちで体の関係だけできてしまった喫茶店の店主と客(初めは行き倒れだったけど)のお話。過去のトラウマから、それぞれが本気の恋に育てるのに臆病になりながらも、割り切れないでいる本当の気持ち・・・自らトラウマを克服して、幸せをつかんだ二人に幸あれ・・・です。しかし、このお話はやっぱり冬に読むべきだと思いましたよ。
【正直スイッチ】↑でのハッパかけ係だった議員秘書・ミネくんのお話。思いっきりギャップのある表の顔と裏の顔。こんなに少ないページ数なのに、議員と秘書の関係がギャップギャップで大変面白かったです。
【赤い糸、絡まれ】幼馴染み再会もので、刑事ややくざ絡みで、バッチリSMがあって・・・痛さ盛りだくさんのお話でした。
【あいのともしび】これだけだったら★5つです。見合い話が持ち上がっている相手の将来を思って身を引こうとしている男が、居酒屋で隣り合わせた初対面のおじさんに、身の上話をするお話です。もう、惚気っ放しです。確かに、自分の息子がこれだけ愛されていることが分かったら、ただ無意味に付き合いを反対するなんてできないなと思いました。みんないい人でよかったよかった。幸せな気持ちになりました。ちなみに、エロなしです。それでもぜーんぜんかまいません。★5つです。

1円の男 (花音コミックス)

1円の男 (花音コミックス)

  • 1円の男

★★★★☆
【探し物はなんですか?】【1円の男】眼鏡美人で後ろ向きで淫乱でツンデレなゲイの銀行員・政木と結構真面目でまさにワンコな私立探偵・三条のお話。恋愛に不器用な政木と彼にほだされちゃった三条の、ある意味王道なお話でした。しかし、トラブルの元凶、政木の元彼(?)恭一がなんだかいい子なんで、失恋しちゃったのが可愛そうでした。
【貸し借りなしで】【負けず嫌いもほどほどに】大学時代からの友人カンジと梅のお話。カンジはずっと梅に片思い、ある日酔いつぶれた梅を抱いてしまい、梅は梅で気持ちよかったものだから・・・友人と恋人と、同等の立場でいたい気持ちと、あるいは自分が上位にいたい気持ちと・・・男同士って複雑です。でも、負けず嫌いな梅君が結構好きです。元カノにフェラのノウハウ教わろうとするなんて・・・恥知らずだけど一生懸命さがそれを許してしまうのでした。私としては、下克上があってもいいと思います。がんばれ梅ちゃん。
【放蕩と無駄】可愛そうだった恭一くんって実はこんな背景の持ち主だったのねって言うお話。なんという乙女な恭一くん。木島さんのムサさも最高ですが、テクの無いところに好感が持てましたよ。大事に抱いたはずなのにお尻が壊れたお話は初めて読んだ気がします。ちょっと笑えました。
モンデンさんは男性キャラがセクシーなので、BLを描かれる前から「アイスエイジ」などを読んでいましたが、BLになるとモラル的にはちょっとユルくなりますね。女性誌掲載のもんでん名義の作品は、エロさもたっぷりあるものの、(言い方は悪いですが)結構説教くさい内容が多い気がしますが、今回の作品はただ気楽に楽しめました。もちろん説教くさいのも大歓迎なので、そういったBLも描いてもらえると嬉しいです。