- 作者: 高遠琉加,高永ひなこ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/01/01
- メディア: 文庫
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- 成澤准教授の最後の恋
★★★★☆
これはいいルビー文庫だと思います。昨日のお腐会で、「ルビーはイマイチだよね」なんて話していましたが、これは良かったと思います。
自分の才能にも容姿にも自信があり、恋なんて真剣にするものではないと思っているような男・成澤(フランス文学部准教授兼翻訳家)が、真面目なだけで美形でもない新人編集者・蒼井にどんどん惹かれていくお話しです。ちょっと気になり、追いかけ、執着し、寂しがり、嫉妬し・・・大の男が「これで最後にしたい」くらいの恋に翻弄されるお話が面白かったです。
態度こそ優しげですが、けっこう俺様で子供っぽくて、ロマンチストで嫉妬深い成澤と、流されているようでいながら意外としたたかで、素がなかなか見えてこない蒼井の駆け引きのような関係にどう展開するのかドキドキしながら、純愛な部分にキュンキュンさせてもらいました。歩道橋の上のシーンは、もう、胸がキュンキュンしすぎて涙が出てきました。
意外なところに伏線があり、なるほど納得なのでした。また、成澤の気障と心の変遷を象徴するように、ヴェルレーヌの詩の断片がそこここに引用されているのですが、この部分を堪能するには詩の全篇を把握していなくちゃいけないなぁと、不勉強な私は思った次第です。
季節が梅雨時なので、何かにつけ濡れるシーンが出てくるのが印象的でした。(それには他にも意味があるのですが。)
- 作者: 腰乃
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2010/01/09
- メディア: コミック
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- 嘘みたいな話ですが
★★★★★
★5つ!しばらく、本の山に行かせないで、手元において繰り返し読みたいと思うくらい、私好みでした。表題作のほかに、2シリーズ。みんな普通のサラリーマンで、普通に純情で、普通に酔っ払いで、普通にエロい妄想を抱く男の子で、そんな普通なところをこんな風に料理すると、こんなにせつなくて優しくておかしいお話になるんだなって思いました。
表題作では、とにかく受の北川先輩がオトコマエで、懐が深いというか思いっきりがいいというか、中村くんの妄想に付き合えちゃう度量があるんです。態度は思いっきり乙女のくせに、エロい妄想は中村くんのほうがすごいのですが、北川はそれを実現させてくれちゃうわけです。各話毎に中村の妄想と現実が入り乱れるわけですが、そこの部分は相当ハードなのに、心の声は一々乙女という・・・描き下ろしに至っては、情けないやらおかしいやら、でも、そんな中村くんが大好きなんだよね、北川さん。二人セットで大好きです。ちなみに私はリバ有りだと思いますが、北川さんが攻める日は来るのでしょうか?
【意外性の発展】酔っぱらった上司を・・・のお話。ただそれだけのお話で、今のところラブに発展する様子もないんですが、これも料理の仕方なのでしょうね、エロ面白い。カラー口絵が後編(?)みたいですが、結局妄想の域を出ていないし。ちょっと世話を焼いているうちに、つまみ食いがしたくなり、一口食べたらもっと欲しくなり、結局ほとんどいただいちゃいまし・・・・・知らぬは本人ばかりなり。お酒には飲まれちゃだめですよ。
【明けの明星】【暴露の夜】同僚の島田が好きな小峰。徹夜明けのオフィスでエッチな展開になり、最後まで行っちゃって・・・。小峰君の気持ちが突っ走っていますから、どんどんエロい展開になるのですが、心は純情なので、続編の“暴露の夜”になるまで、自分の気持ちを伝えていません。こちらの、告白と初めてのキスのシーンがあって、はじめて一つの作品になっていると思います。最後のシーンも最高です。
年の始めにいい作品を読めました。
- 作者: 青色イリコ
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2009/12/10
- メディア: コミック
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- ジャポニズム47
★★☆☆☆
埼玉県が前面に出ていたので、思わず買ってしまいました。アニメイトで買ったので、「プチジャポ」っていう小冊子のおまけ付き。そこはちょっと得した気分。
さて、内容ですが、流石にこのページ数で47都道府県を網羅するのはムリでしたね。私は埼玉県人なので、まだ許せるのですが、ほんのワンシーンしか出てこなかった県の皆さんは、ちょっと納得できないかもね。
とりあえず、擬人化して大きく頷けたのは京都かな。(って言いながら、京都そのものを良く知りませんが)あと、東京は彼でいいと思います。BLではないので、そっちを期待してはいけないんでしょうが、何か萌えるものが欲しかった。県の特色みたいなのは、「ケンミンショー」で見ればいいしね。