久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

俎上の鯉は二度跳ねる ドラマCD

俎上の鯉は二度跳ねる ドラマCD

  • 俎上の鯉は二度跳ねる 1

★★★★★
流され侍・恭一(CV.中村悠一)と強気なのにヘタレな今ヶ瀬(CV.遊佐浩二)のその後のお話。
もう、言うことなしですよ。「窮鼠は〜」も★5つだったと思うのですが、とにかくキャスティングがいい。主人公二人ははまり役だし、今回新登場のたまきちゃん(CV.齋藤千和)もしっかりしながら可愛くて、全く違和感がありませんでした。
水城さんのコメントにもありますが、私も今ヶ瀬はとんでもない奴だと思います。ビョーキ入っちゃっている感じですもん。でも、そのグルグルも遊佐さんの今ヶ瀬は哀しさ寂しさを引き出していて、ただの腹黒いやな奴ではなくなっているんです。自分ではどうにもできないジレンマを感じるのです。
そして、ゆうきゃんの恭一はきちんと物事を考えられるからこそ優柔不断になってしまうという、黒かったり白かったりグレーだったりするところが醍醐味でしょう。
原作のとおり、二人は別れて次巻へつづく・・・

俎上の鯉は二度跳ねる 2 ドラマCD

俎上の鯉は二度跳ねる 2 ドラマCD

  • 俎上の鯉は二度跳ねる 2

★★★★★
たまき(CV.齋藤千和)のストーカー事件から、再び出会ってしまう今ヶ瀬(CV.遊佐浩二)と恭一(CV.中村悠一)。恭一はたまきと今ヶ瀬の間で揺れ動き、どちらかといえばずるい男にも見えそうなのですが、彼のモノローグにより、常に真面目に考えているからこそ自分からは選べなくなるんだねぇということがわかった気がします。声になっていて更に説得力が増す感じなのです。
そして、今ヶ瀬の搾り出すような叫びも聴きどころです。淡々としている恭一と激昂する今ヶ瀬でも、お互いがお互いを必要としちゃっているんだなぁって、理屈じゃないんだなぁって思いました。
キャストロールで主役さんたちはたまきを振らないと言っていますが、ごく普通の感覚なら、私もたまきは大変貴重ないい子だとおもいます。ベビーカーを押しているたまきを見て後悔するといいよ二人とも、とも思いますが、恭一はそこまで考えて今ヶ瀬を選んだんだよね。
ボーナストラックにあのおまけ漫画の分が入っていました。GJ!