久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

  • The end of youth 〜あいの、うた〜

★★★★☆
原作、読んだと思います。でも、ほとんど忘れてる。で、ergoで連載されていたこの作品も読んでいました。未完だったので、どうするのかなと思ったら、完全版が出てくれて、よかったよかった。
通して読んでみて、「これはやっぱり続けて読むことで、彼らの抱える複雑な気持ちを理解しやすくなるなぁ」と思った次第です。
力と眞一という、まるで正反対のような二人が、ぶつかり合いながらもなぜ引き合ってしまうのか?私は二人の根本が同じだからではないかと思ったのですが、いかがでしょうか?
自分の思うままに生きようとして、自ら生きにくくしてしまっている高校時代の力。若い頃はどうにかうまい具合に生きてきたけれど、それは流されていた部分が多く、現実に直面し挫折を知ることにより、今になって自分の思いに正直になろうとしている眞一。今度は眞一が自らを生きにくくしています。
正直に生きていくことの難しさ、でもそれを一番自分が求めているんですね。全てをリセットして全てを力にゆだねたと思った眞一が、やっぱり音楽を切り離せなかった最後のシーン。また一から始めればいいんだねって思いました。青い時代が終わり、一歩大人になったっていうわけですね。