久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

このところ剛しいら週間みたいですね。

身代わり王子の純愛 (ダリア文庫)

身代わり王子の純愛 (ダリア文庫)

  • 身代わり王子の純愛

★★★★☆
ガライ王国の駆け落ちをした王子の代役に、現地人の王子のそっくりさんダンサー・ヒカルと日本人の声帯模写芸人・広夢が立てられます。王子を探し出すまでの代役のはずが、王宮内の陰謀に巻き込まれ・・・先日先にCDを聴いたのですが、やっぱり原作の方が数段出来がよかったですね。何が良かったって、やっぱり背景の描写の詳しさが全然違いますから。CDだけでは説得力に欠けた部分が全て納得のいくものになっていましたからね。広夢の語学力や生活態度しかり、ヒカルがすぐに広夢に好意を寄せてしまったことしかり。(ただ一つ、広夢がガライ語をすぐに話せるようになってしまったのは超人的だと思いましたが。)
どうなってしまうかわからない王宮で、お互いしか頼れず、支えあっているうちに愛し合うようになる二人ですが、ヒカルの素直で純情なところや広夢の真面目で頭がよくて包容力のあるところは、こんなに短期間で愛し合ってしまうことを納得させるに足る条件だとも思えました。(色々なラブのシチュエーションが出てきますが、これは読者サービスでしょうか?別にあってもかまわないのですが、ストーリー展開だけ考えれば、こんなにたくさんのエッチシーンはいらなかったんじゃないかとも思います。)
CDでは広夢の声帯模写が限られた人物だけだったのですが、小説ではもっと多くの登場人物の真似をしています。悪役ムライの真似もしていたんだったら、CDに入れて欲しかったなぁ。
木下パパの背景も、広夢が広務だということも、広務ママが男嫁・ヒカルをダンスのパートナーにしちゃっていることも、そして、ふたりでベガスを目指していることも、よくわかりました。うん、やっぱり聴いてから読んだ方がいいと思います。で、もう一回聴きなおそうっと。

悪態は腕の中でふたたび (ビーボーイコミックス)

悪態は腕の中でふたたび (ビーボーイコミックス)

  • 悪態は腕の中でふたたび

★★★★☆
前作の内容を全く忘れております。(これに限らず、いつもだけど・・・)
ほだされて付き合い始めたからでしょうか?夏目は冬時に大変甘い。だから、バカップルと言ってもいいくらいのお付き合いをしています。冬時は嫉妬深いし、夏目は流されやすい、でもそれで二人のバランスが取れているみたいなので、まあいいかっていう感じ。エッチにためらいがないし。
でも、冬時くんってよっぽどな背景があるんじゃないかと思えるくらい不安定ですよね。って思っていたら、その原因が登場しました。結構辛い過去ですよ。性犯罪者は出所しても間もなく同様のことを繰り返しやすいという典型ですね、柳さん。しかし、これで冬時の不安定さは解消されるのでしょうか?お話しはまだ続くようなので、二人の関係がどう変わっていくのか見ていきたいと思います。(しかし、またあんまり時間を置いて次巻を出すと、忘れちゃってますよ。)
蒼夜の彼氏海春も登場。そちらのお話も是非読ませてください。

きのう何食べた? 3 (モーニング KC)

きのう何食べた? 3 (モーニング KC)

★★★★☆
熟年男夫婦の食生活のお話、第3巻。★5つでも一向にかまわないんですが、ラブも最小限だし、キスすらないからね。
実家の親との関係と、パートナーとの意見の食い違い。若いカップルならば言い合いになりそうなところですが、ちゃんと反省して美味しいもので仲直り。ああ、いい関係だ。
電話に出られなかった理由がラーメンが伸びちゃうからという、サッポロ一番の件では、「じゃ、仕方ねえな」で済んでしまうツーカーな二人。ああ、いい関係だ。
正月の餅攻撃は、実家のお母さんのささやかな嫌がらせ?でもそれを黙々と消化する二人。ああ、いい関係だ。
男夫婦の経済事情も、やっぱり考えないわけにいかない実家との関係も、さらに愛してる人のためにしてあげたいことも丸々入って、今回も考えさせられながらおながが減ってしまう美味しそうな本でした。
しかし、シロさん、どんだけ自意識過剰なんですか?44歳のクセに。