久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

警備員はふらちにつき (角川ルビー文庫)

警備員はふらちにつき (角川ルビー文庫)

  • 警備員はふらちにつき

★★★★☆
頭がよくてかっこよくてお金持ちで…三拍子も四拍子も揃っているため、かえって毎日がつまらない大学生・尋が趣味のアルバイトで老舗料亭「吉葉」の夜間警備員をすることになり、社長の貴志と・・・という話。
はじめに貴志が面接したときから、尋にはなぜこんなにきつい態度で当たるのだろうと思っていたのですが、これは貴志が素直じゃなかっただけなんでしょうか?ただ、貴志の厳しい態度がないと、お話が進みづらくなってしまいそうなのも事実なので、ちょっと目をつぶりましょう。尋も遊び人風ではあるものの、仕事に対してはチャレンジャーで真面目で負けず嫌いなので、12歳も離れている貴志との火花を散らすようなやり取りもなかなか楽しいです。(実際のところ、雇い主にあんな態度をとったら即解雇になっちゃうんじゃないかと思いますが。)
昨今問題となった料亭の裏事情なども絡め、会社としての料亭経営や社長の椅子争いを垣間見ることもできました。弓彦さんはもうちょっとマシな人かと思っていましたが、この長さの小説では悪役に徹するしか無かったですかね。警備員が1人勤務ということがあるのかな?とも思いましたが、まあいいや。で、制服萌えなのはいいんですが、警備員はやっぱり短髪でお願いしたい。特に、帽子から前髪が下がっているのはいただけない。茶髪でもいいから長髪は勘弁してください。(私的好みですみません。)
これだけ色々批判してしまいましたが、何にもこころを動かされないような冷めた人間だった尋が、貴志の言動に振り回されることによって少しずつ熱くなっていく様はなかなか面白かったです。受けちゃんなのに、どんどん男になっていく感じがしました。で、エッチは激しい!今後も激しくなるらしい。もっとやらしくなりたいらしいんです。