久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

他人同士2 (キャラ文庫)

他人同士2 (キャラ文庫)

  • 他人同士 2

★★★★☆
諒一がリベンジするのかと思ったら、さにあらず。1巻目で匂わされていた、過去の恋人のこと中心のお話でした。年上の恋人帯さん(ホテルマン・受なのに鬼畜)がつかみどころの無い、何とも奔放なお方で、こんな人に恋しちゃったら、マトモな恋愛はなかなかできなくなっちゃうだろうなと、諒一が可哀想になっちゃいました。
205ページの諒一の台詞「・・・なあ菊池、いまのおまえって、ちいさい頃の自分が想像していた大人か?理想の自分ってものがいたとしたら、ちょっとは近づけてるか?」・・・過去の帯さんと同じ歳になった自分と暁の関係を考えながら言った台詞ですが、ちょっと、心の琴線に触れました。
また、再登場の帯さんがらみで、しっかり物の暁の方も振り回され始めて、とうとう出て行っちゃうし、3巻目の展開が気になるところであります。
昨日購入してきたので、さっそくこれから続きを読みます。

夜情にゆだねて (花丸文庫)

夜情にゆだねて (花丸文庫)

  • 夜情にゆだねて

★★★★☆
続けて他人同士を読みたかったんだけど、発売日前だったので、仕方なくこっちを先に読みました。登場人物のシチュエーションがなんとなく似ていて、(主人公の名前が遼路で、元雑誌編集者、眼鏡。元彼がホテルの御曹司。鬼畜。と、他人同士の諒一と帯さんの関係に―受攻逆ですが―そっくり)あれあれ?って思ったんだけど、お話の内容は全く違いました。
温泉旅館の若旦那育成ゲームっていう感じ。板前の鬼嶋くんと遼路の間には、最初から恋愛フラグが立っている状態で、ほぼ一目惚れな訳です。お話の組み立て的には★3つくらいの内容な気もするのですが、兄カップルや両親の使い方、旅館や板前のお仕事などに説得力があるので、主人公二人の「あたりまえ」のおはなしを他の柱が支えている感じだと思いました。お仕事話好きの私にとっては、なかなか楽しいお話でした。あと、着物萌えですな。
カップルのお話も、どこかで本になっているのでしょうか?

DOLCE (リンクス・コレクション)

DOLCE (リンクス・コレクション)

  • DOLCE

★★★☆☆
発売日にどこにも売っていなかったので、延期になったのかと思っていて、やっと見つけて購入したら、2刷版でした・・・そんなに人気があったの?
北沢氏の過去作品が好きだったので、購入したわけですが、また違うトーンでした。
ほだされ愛だと思うのですが、いやだだめだと言いながら、自分の手から離れてしまうと思った時の宇佐美の行動は衝動的で、やたら男前。ビジュアルとしては小宮のほうが印象的なのに、宇佐美が気になる。
で、さらに、引っ掻き回し役の森永の本心が読者にも読み取りづらいため、かえって面白くなっていると思いました。