- 作者: 英田サキ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/08/07
- メディア: 文庫
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- そんなこととはツユ知らず
★★★☆☆
面倒見のいいオヤジと居場所を見つけた青年とのガテンラブでした。建築現場を舞台に“安全第一”がテーマのお話なので、小さな誤解や嫉妬などはあるものの、基本ほのぼのとしていて安心して読める内容でした。
2話目では、それぞれの過去のせいで一波乱あるのですが、それも彼らの絆をより深める役に立ったという展開で、ボーっと見ていても大体分かるテレビドラマみたいな感じがしました。
真剣に働く姿やお互いを思いやる気持ちなど、好感が持てるので、もうちょと評価を高くしたいのですが・・・盛り上がりに欠けた気がします。さらに、イラストがしっくりこない。受の朋也は問題ないのですが、オヤジ・葛城がいい男過ぎるのです。もっとごつくて短髪のほうが良かったと思うのですが・・・
しかし、3話目にメインで登場する浜野さんが非常に気になる存在で、ちょっと満足するまでいかなかったメインディッシュのフォローをするデザートな感じで面白かったです。
- 作者: いつき朔夜,北上れん
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2010/08/10
- メディア: 文庫
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- 溺れる人魚
★★★☆☆
いつきさんの作品は今まで大変高い評価をつけていたと思うのですが、これは・・・
イケメンタラシ鍼灸師の桂と純情系九州男児スイマーの眞生のお話なのですが、眞生はまだいいとして、桂がいただけない。とにかくセックスや恋人に関する考え方が非常識すぎるのです。で、彼の毒牙にかかっちゃったのが眞生なのですが、その落とし方がまた気に入らない。さらに気に入らないのが、眞生が戸惑いながらも桂を好きになっちゃうところで・・・両思いにならなければこのお話は成り立たないわけですが、桂が改心するのは最後の最後ですからね。
文中に「習い性」という言葉が何度も登場しますが、習い性で片付けられちゃったらたまりませんよ桂先生、です。
水泳のこと、眞生の故障のこと、桂がそこそこ腕のいい鍼灸師だということはきちんと描かれているし、眞生の福岡弁も効果的なので、もったいないなぁと思った次第です。