久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

今夜はテイクアウトにて (ミリオンコミックス Hertz Series 63) (ミリオンコミックス Hertz Series 63)

今夜はテイクアウトにて (ミリオンコミックス Hertz Series 63) (ミリオンコミックス Hertz Series 63)

  • 今夜はテイクアウトにて

★★★★☆
表題作はごく普通のハンバーガーショップが舞台のお話です。【本日はイートインにて】と【今夜はテイクアウトにて】と【食後】で一つのお話になっています。帯にあるように、軟派な店長×硬派な本社社員が主人公です。軟派といいながら仕事はできるわ優しいわと、好かれて当然の店長が、真面目な社員君に一目惚れしてアタックしまくるわけです。社員君のほうは少しずつほだされていくわけですが、店長のことが気になるばかりに挙動不審になっちゃう彼が可愛かったです。
ほかの2作品は、BLはファンタジーだの王道を行くようなお話しです。ミナヅキさんの絵柄は耽美な雰囲気があるので、どちらかといえば表題作よりもこっちの2作品の方がしっくりくるかなと思いました。【空より花の散り来るは】は時代設定も登場人物も完全なファンタジーですが、雪山の妖しが愛を知り“体が融けてしまいそう”なくらい熱い思いに酔うところや、いついなくなってしまうか分からない妖しを愛することに不安になってしまう人間の寂しさが良く表れていたと思います。【ゆびさきの恋】は彫塑を作る若い芸術家と年上の弟子のお話ですが、現実としてありえないような設定なものの、先生が可愛いので、BLはファンタジーだからと許してしまえます。

美しく燃える森 ( シャレードコミックス ) (CHARADE BOOKS COMICS)

美しく燃える森 ( シャレードコミックス ) (CHARADE BOOKS COMICS)

  • 美しく燃える森 真夜中を駆けぬける3

★★★★☆
前作から何年あきましたっけ?お話を忘れちゃっていますよ。でも、忘れちゃっていながらも、なんとなく少しずつ思い出せるようなお話の進みかたになっていたので、助かりました。
原因不明で右目が開かなくなってしまった昇の、心の問題を背景にお話は進みます。勇気といっしょに陶芸をしにいった先での騒動で、自分の深い部分にある正直な気持ちに気がつかされることになり・・・
嫉妬をしたり不安になったりしながらも、大変ラブラブな二人なのですが、ほんの些細な日常の出来事から、勇気の交際範囲のエピソード、果ては個展開催などのお話もあり、大変読み応えのある一冊でした。私は普通、このくらいのコミックスの場合30分もあればじっくり読めてしまうのですが、読了するのにたっぷり時間が必要でした。
それにしても、昇っていい性格をしてるなぁと・・・ツンデレ?ツンツン?っていうか、自分のことは棚に上げちゃってる感がありますよね。勇気の行動も子供っぽいところがありますが、昇はその上をいくよねって思います。