久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

HCDニューヨーク・ニューヨーク 1

HCDニューヨーク・ニューヨーク 1

★★★★☆
久々に聴きなおしました。2000年の発売です。何の気なしに聴くことにしたのですが、最近よく耳にする石川英郎さんが受のメル役だったので驚きました。ちなみに攻のケイン役は中井和哉さんです。お二人とも若い若い。
ゲイに生き辛さを感じてはいるものの基本ポジティブで正義感溢れる警察官・ケインと、辛い過去を重ねてきて、本当の愛を求めている傷心のメルが出会います。事件に巻き込まれたり、家族にカミングアウトしたり、同僚がAIDSに倒れたりと、ゲイを取り巻く問題が盛り沢山に詰まっています。このまま映像化してもいいくらいのドラマチックな出来上がりですが、いささか説教くさい気もしなくもない・・・
で、今考えると他のキャストも豪華ですよ。ほんの端役の警官が鈴村健一くんだったり、インタビューアーが保志総一郎くんだったり、ある意味重要な存在のダニエル役が野島健児くんだったり、ケインママなんか菅谷政子さんだしね。
そして、2巻に続きます。

HCDニューヨーク・ニューヨーク 2

HCDニューヨーク・ニューヨーク 2

★★★★☆
ケイン(CV.中井和哉)とメル(CV.石川英郎)の結婚式からお話が始まります。幸せ絶頂の二人に再び試練が訪れて・・・連続殺人犯ジョーイ(CV.古澤徹)にメルが拉致監禁されてしまいます。FBI捜査官ルナ(CV.折笠愛)とともにメルを探すケインのお話になりますが、このお話の主軸はジョーイの背景なので、今回はゲイの悩みだけでなく、こどもの虐待などにもスポットが当てられています。家族の中で唯一ジョーイに優しかった弟・エリック(CV.石田彰)に風貌が似ているメルがターゲットになってしまったのですが・・・
離れ離れになり、助け出されたものの、PTSD(←今でこそこの言葉を良く使いますが、10年前は使いませんでしたね。)の為更に苦しむメル。それを優しく包み込むケイン。確か原作はその後のお話をはっきり描かれていた気がするのですがいかがだったでしょうか?(すっかり忘れております。)このドラマにおいては、ハッピーエンドのまま年老いたケインへのインタビューで幕を閉じます。
ブックレットの中で羅川さんが書かれている言葉を写し書きします。

    • 『声優さんについて』主役二人の声探しで、最初に出した要求は「アニメ声ではなく、洋画の吹き替え声」でした。ケイン役の中井和哉さんは「相手に皮肉を言うのが上手そうだなあ」と思い(褒め言葉です)メル役に関しては「ちゃんと男っぽい声で、優しい声でケインと違うタイプの声質」というイメージがあったので、石川英郎さんにお願いしました。  とのことです。

実際、1,2巻通して、アメリカ映画を見ている雰囲気でした。決してアニメではありませんでした。
最後に、ここのところ石川さんのやや低目でまったりとしたおじさんキャラを数作聴いていて、10年前だとこんなに美青年声だったのねって変なところに感動しております。完璧な受声なんですもん。ちなみに中井さんは中井さんでした。それから、1巻にも端役で出ていた鈴村くんはもちろんのこと、出ていなかった鳥海浩輔さんもほんの端役で出ています。寂しくなっちゃいそうなほど端役ですが、一聴の価値ありです。
[rakuten:chuoshoten:10027137:detail]

  • 15センチメートル未満の恋

★★★★☆
とっくに聴いていたのに感想を書いていなかったので、もう一度聴きなおしました。
12分の1サイズになってしまった雪見(CV.野島健児 163cm)とドールハウス作家伏木野(CV.三宅健太 181cm)の不思議な恋のお話。几帳面で負けず嫌いでツンな存在の雪見と、無口無愛想朴訥に生きることに疑問を感じていないものだから、ひたすらゴーイングマイウエイで天然な伏木野という両極端な二人が、ドールハウスをキーワードに少しずつ関係を深めていきます。原作でもありましたが、猫に追われて靴箱に隠れたまま眠ってしまった雪見を見つけた伏木野が「生きてる」と言った気持ち。その安堵感がひしひしと伝わってきました。
以前から、ごつくて強面の役が多いものの、フリートークなどではヘタレなところをあらわにしていた健太くんですから、伏木野ほどピッタリの役は無いんじゃないでしょうか?ボソボソっとこぼす言葉がとっても良かったです。のじけんくんは「攻める2009年」だったとのことで、上から目線のツンデレ雪見がバッチリでした。そうそう、あの可愛いエッチシーンは大変わかりやすかったのですが、よくよく考えると伏木野は満足できたんですかね?