久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

上海 (幻冬舎ルチル文庫)

上海 (幻冬舎ルチル文庫)

  • 上海

★★★★☆
1900年代初頭の上海、共同租界、南京路といえば、BLはおろか“やおい”という言葉もまだ違う意味で使われていた頃の“耽美”なシチュエーションとして多くの作品に登場している、美しく、退廃的で、独特の雰囲気が漂うアイテムです。
幼馴染みではあるものの、イギリス人貴族の息子と親に捨てられた中国人使用人である二人、レイモンドとエドワードのお話。無邪気な子供の頃から、一旦離れ離れになり、再会した後は主従関係がはっきりし、戦火に巻き込まれ再び離れ・・・激動の時代に翻弄されながらも、レイモンドを愛し続けたエドワードのお話といってもいいかもしれません。
父親から「高貴なる義務―ノーブル・オブリゲーション」をしっかりと教育されたレイモンドは、剛毅で奔放だけれど使用人も大切にする心の広さを持っており、執事から使用人としての節度を教育されたエドワードは、才能溢れるものの、分をわきまえ自分を律することのできる青年になりました。
レイモンドは、家のため国のために立派な仕事をしたいと頑張り、エドワードは執事としてレイモンドを思いやります。終始エドワードがレイモンドに思いを寄せているのは変わらないのですが、仕事や家の事情、世界の情勢という背景が彼らを翻弄します。レイモンドがエドワードの気持ちに気付き、幸せな時を過ごしたのもつかの間、戦争というどうにもならない事情で離れてしまった時は、まるで映画のワンシーンのようでした。
長い時間レイモンドを思い続けたエドワードのいたいけな気持ちはもちろんですが、エドワードを思いやるレイモンドの言動も大変包容力があり、恋するということのせつなさやうれしさを感じささてくれるお話でした。
ビブロス版を持っているはずなんですが、どこかに積読になっているのだと思います。

極上彼氏。 (ダイヤモンドコミックス)

極上彼氏。 (ダイヤモンドコミックス)

  • 極上彼氏。

★★★☆☆
【ポケットの中はキミ】【極上彼氏。】片や年下白衣で眼鏡で、片や年上なのに腰の低い純情青年で、そういう萌はいっぱい詰まっています。経験値はないけれど、静かに積極的な屋良くんと、相手が年上だということに戸惑いすぎる秋名くんの、はじまったばかりのお話。手探りで近づく感じ?
他、学生もの、幼馴染みもの、再会ものなどの短編集。
つまらなくはなかったけれど、どんな感想を書いたらいいのかもわからない・・・ごめんなさい。

ふるえつもれ幸せの花 (ドラコミックス 225)

ふるえつもれ幸せの花 (ドラコミックス 225)

  • ふるえつもれ幸せの花 初回限定版

★★★★☆
幼馴染みを追って大学に入り、同居生活になったものの、なかなか発展しない二人の関係。それぞれがお互いを好きなのに、好きすぎて何もできなかったり、大人だから踏みとどまったり。
前に進むことに臆病になっているのはどちらだったんでしょう?っていうお話ですよね。片や何かにつけふるえるような初心な年下の幼馴染みが大人になるのを待とうとし、片や好きな気持ちは隠さないものの嫌われて一緒にいられる時間を短くしたくないのでひたすら我慢し・・・犬も食わない感じのアマアマな関係なので、このまま放っておいてもまとまるところにまとまるのでしょうが、脇役の皆さんが活躍してくれて、ただひたすら二人でグルグルではなくなったので、お話に深みが出たと思います。
番外編小冊子【ふるえつもれ愛の花】は糸を引きそうなほど甘い二人のお話。「俺の好きなやつに一番も二番もないんだよ 好きなのはお前だけなんだから」気障だ!




まだ、読了したコミックスはあるんですが、今日はここまで。
なぜか、気力が続きませぬぅ〜
おやすみなさい