久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

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  • 夜明けには好きと言って

★★★★☆
以前に感想を↓作品とまとめて上げてあるのですが、聞き返したので今度は単独で書きます。
以前は小説を読んだ直後に聴いたので、カットされている部分がはっきりわかってしまい評価が下がりました。理由は以下のとおりです。

内容的に小説よりも甘々に仕上がっている気がするので、マイナス1。ホストクラブの店内での出来事が省かれているので、女性があまり絡まず、白坂の内に秘めた憎しみや疑心暗鬼な心が前面に出し切れなかったのがあと一歩でした。と過去の感想には書いてあります。

しかし、今回小説の詳細を忘れている状態で聴いてみたら、その部分はそれ程気になりませんでした。ただし、その分平坦なお話になっているのは事実で、どこかで盛り上がって欲しかったです。
ストーリーは、過去にトラウマを持つ一葉(CV.福山潤)とそのトラウマの元・黒石(CV.森川智之)が、同じホストクラブで働くことになったので・・・ホストクラブ内と黒石の自宅、過去の出来事で組み立っています。金崎(CV.吉野裕行)というホスト(二人の中学時代の同級生)も重要なところで関ってきて、絡み合った誤解が解けていくのですが、福山くんの一葉が結構大人の雰囲気で落ち着いていて良かったし、森川さんの黒石も朴訥としていて黒石らしかったと思います(特に、一葉と言いそうになって一也と言い直すところは芸が細かいと思います。)が、一番らしかったのは吉野くんの金崎でしょう。もう、嫌な奴なんだこれが。犬森役の坂口周平さんの関西弁もグッジョブだし、端役でゆうきゃんが出ているのもお買い得感ありです。
ブックレットのショートショートは↓作品の津久井さんも登場。あー、あの前のシーンなのねって思います。
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  • 真夜中に降る光

★★★★☆
↑の作品と同様、まとめて感想を書いていたので、今回改めて書き直します。
小説を忘れていると、細かい部分が気にならなくなるので、以前の★4つよりは5つ寄りの評価ですが、やはり、病院シーンが少なかったことは残念だったので、満点には至りませんでした。以前の感想は以下のとおり。

よちのくんの本領発揮。チンピラ演らせたらピカイチでしょう。作品の仕上がり的には★5つでもいいかと思ったんですが、こっちも女性絡みのお話はスルー。特に、元カノの「お母さんになってあげる」っていう台詞は重要だと思うのですが、それが無かった…残念。で、どうしてもヴィジュアル面のものはCDで表現しづらいのでしょうが、ピアスを一つずつ外していくシーンは、もう一つ工夫が欲しかった。それから、最後の方の病院シーンも短くて残念。いっそのこと、2枚組みにしてくれればよかったのにと思いました。

過去の感想を読んで、そうだった、そんなところも不満だったんだと思ったのですが、チンピラホスト金崎(CV.吉野裕行)のいきがって強がって自分を傷つけて、やっと今の自分を保っている感じは痛いくらいに良く伝わってきました。実は津久井役の小杉十郎太さんは私としては苦手な声優さんだったのですが、津久井はムリに低い声を出さず自然体で落ち着いているので、好感が持てました。いつもこのくらいだったらいいのにと思いました。(私には、十郎太さんの低音は無理して出しているように聞こえるんです。)津久井の友達オカマの三木乃(CV.矢尾一樹)も外せないキャラです。矢尾さんのハスキーボイスがオネエ言葉を話すのがいいのです。
ブックレットのショートショートは退院祝いで飲んだ日の晩から翌朝のお話。金崎のこれからの人生が温かいものでありますように。