久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

ラブストーリー (ディアプラス・コミックス)

ラブストーリー (ディアプラス・コミックス)

  • ラブストーリー

★★★★★
ダニエルの目力が効いて、おまけで★5つ!
巡礼者ダニエルと騎士レオナルドのお話。
立場の違う二人が出会い、道中をともにすることによってお互いの境遇や価値観を知り、認め合っていくシリアスなお話なのですが、西田作品なので、会話のテンポはいつものごとく、ああ言えばこう言うボケとツッコミ的なものです。
しかし、そのボケとツッコミがあるからこそ二人が親密になり、かけがえの無い存在になっていくのです。
レオナルドは明るく前向きでよくしゃべりますが、ダニエルは肝心な部分を言葉にしません。全て目で訴えるのです。ジッとレオナルドを見つめる目が、多くの言葉を語っていると思います。
身を挺して相手を救い、守り、相手の立場が良くなることを最優先に考える。キスすらしませんが、究極のラブストーリーなのは間違いないし、ふたりとも男の中の男だと思いました。・・・心温まり涙も誘われるいいお話なのに、うまい具合に感想が書けません。残念。
で、ファザー、グッジョブですよ、ありがとう。
同時収録のサラリーマンものは、眼鏡・スーツのカタブツ上司、南海の孤島、まさかのオヤジ攻め。こっちのお話はよくあるタイプの展開なので、★4つ止まりだと思いますが、全体評価を下げるものではありません。

オオカミ少年の甘噛み (花音コミックス)

オオカミ少年の甘噛み (花音コミックス)

★★★★☆
短編集です。全体的にエロシーンはズバリそのものばっちりで、エロさ満開ですが、お話としてはせつない系が多いです。
犬が乗り移ったふりをして好きな人に接触する高校生とか、微妙な三角関係の幼馴染みとか、人に恋した狐の化け物とか、文学的年の差カップルとか、温泉旅館浴衣萌えとか、ツンデレ幼馴染みとか、色々ありましたが、やっぱり一番インパクトが強かったのは表題作シリーズでした。
信じられないくらいブラコンの顕と兄の親友・将也のお話。顕に猛烈アタックしてくる将也を、徹底的に拒否しているようでほだされていく顕。彼の幼すぎる兄への態度にはやや引いてしまいますが、将也をののしるときのお下品な言葉の数々が面白い。それに懲りずに迫ってくる将也もたいしたもんで、顕は腰砕け・・・究極のツンデレ、心で思っていることと言葉に出ることは正反対、でも態度でわかっちゃう的な?だから、オオカミ少年なのね。