- 作者: 本間アキラ
- 出版社/メーカー: 心交社
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: コミック
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- 兎オトコ虎オトコ 1
★★★★☆
たまたま通りがかってしまったため、銃創を負ったヤクザ・野波の手当てをしてしまった若い外科医・卯月の受難の日々?になるのかと思いきや、野波が悶々としている方が多いんじゃないかと思えるようなストーリー展開。
お話はおもったより進みが遅く、えーっ?ここで終わり?続きは次巻まで待たないといけないの?なので、評価が低くなりそうな状態なのですが、それを許せてしまえるような卯月の可愛さは半端じゃありません。どうしてこんなに可愛いと思えちゃうんだろうと考えてみたところ、白衣の袷がシングルなのと袖が微妙に長いところ、丸っこい頭の形、そして眼鏡に萌えてしまったようです。ところどころで彼らは兎と虎に置き換えられるのですが、またそれがいい。兎の怯え方が可愛い、獰猛なのに哀愁漂う虎も可愛いんです。野波は東大卒のヤクザで、組の跡目相続に巻き込まれていて、その部分では切れ者だということがわかるのですが、対卯月になったときにはただの色ボケのオッサン状態で、そこが可愛い。どっちが素なのかといえば、卯月の前にいるときのほうが本当の自分を出せているんじゃないかなっと思えたりして・・・
いつのまにかほだされたのか、最初から一目惚れだったのか、自分の気持ちに気付いた卯月と心が泣きそうな野波の明日はどうなる?
同時収録は天才少年と公務員というめちゃくちゃ年の差のあるカップルのお話。攻は3歳から19歳、受は19歳から35歳と長い年月をかけてやっとたどり着いたハッピーエンド?攻くんが早熟の天才だったからこそこのお話は成立するんだろうなと思いつつ、強気で俺様の攻くんよりも、どこをとってもマイナス面なんてなさそうなのに(まぁ、ちょっとはオタク入ってたり、押しが足りなかったりしますが)、いい年して童貞で16も年下の攻に振り回される彼が可愛い。
全体を通して、可愛さを堪能できました。しかし、すっきりした襟足に丸っこい後ろ頭ってそそるわ〜。
- 作者: 阿部あかね
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: コミック
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- 愛の言葉をうらがえし
★★★★☆
先日、新作を読んでよかったので過去作品も読んでみることにしました。ストーリー的にはこちらの方が道徳的で、私の好みに合っていました。
カバー絵は描き下ろし作品(3話分)の二人、表題作は受編と攻編の2話、他に短編が4作入っています。
表題作は、はっきり言って倦怠期のバカップルのお話をシリアスに描いた作品です。もう出来上がっている二人なので、いまひとつ盛り上がりに欠けたかなぁ。(そもそも、なぜ、表題作にしたのかがわからない。カバー裏のあらすじも、「ノーコントロール思春期」のものだし。)
で、何が良かったかといえば、カバーの二人の巻頭作品です。
1話目「愛だなんだというまえに」と2話目「ある日の日曜日」は完全なプラトニック作品。ワケアリの不登校児にほだされちゃった兄さんのお話。カバー裏あらすじでは“擬似オヤコ間恋愛”だそうですが、ここではまだ恋愛まで発展しているとは言えないような・・・。愛はたっぷりあって、それぞれが片思いなのでしょうが、セクシャルな関係にはなりません。私としてはこんな関係もたまにはいいなと思ったわけです。で、3話目「泣かないでよ子鹿ちゃん」ではあっと驚く展開に!2年後の二人・・・宗馬くん、まさかこんなに育っちゃうとは・・・まさよしの育て方が良すぎたのか?攻めちゃったし!でもいい感じにバカップルなのが素敵。さらに、脇の小林モーターズ夫妻。旦那のお人よしもかなりいい感じですが、奥さんの性格がもう最高!こんな両親なら子供もいい子に育つだろうなって思う。加奈さん、いっぱい産んじゃってください。