久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

官能のホワイトナイト (白泉社花丸文庫BLACK)

官能のホワイトナイト (白泉社花丸文庫BLACK)

★★★★★
おまけで★5つ。(B級の面白さって感じ)医者で、トラウマ持ちで、ちょっとツンで、悲しくて、優しくて、寂しくて、辛くて、楽しくて、おかしくて、先も気になるお話でした。(中学時代の響也にはいまひとつ納得いかないところもあるのですが、まぁいいや。)
麻酔科の医師・響也(こうや)は手術麻酔ではなく疼痛治療医を目指しているので、上司からアカデミックハラスメントを受けていながら、近々立ち上がる予定の疼痛外来への移動が認められるまではと我慢する日々で・・・幼馴染みのゲイ・瑞生が経営するジャズバーに癒しを求め立ち寄ったときに偶然出会った男・冴朗(ごろう)と恋に堕ちるのですが・・・
意図的に張られた伏線だとは思うし(伏線が多すぎる気もしないではないですが、一つ二つだったら簡単に読めてしまう伏線が、絡み合うことによって読みにくくなるという効果をもたらしていると思います)、こんなに多くの背景をどうまとめていくんだろうという懸念もありましたが、何から何までうまい具合にまとめてくださいまして、あっぱれ!
主人公二人ともお仕事もしっかりこなし(病院や手術や麻酔管理のシーンでは、自分の中途半端な知識がより萌えさせてくれるので、好きなんです。最前線の事はわからないけど、多少の専門知識はあるからね)、ウッドベースやピアノもたしなみ、単純ではない過去を持ち、ちょっとサドっ気があったりマゾっ気があったり、人格に表裏があったり・・・
数えてみれば、エッチシーンの回数はそれ程多くはないのですが、前準備を含めた描写がていねいでエロくって、私はそこに萌えちゃいました。
振り返ってみれば、するりと読めちゃった割りに内容が濃かった気がします。
4年後に戦線復帰する予定の瑞生と、アラフォーになった冴朗との響也を巡るバトルも見てみたい気がします。
ちなみに、このお話に欠かせないのは、主人公二人と瑞生だけではありません。悪役・宮沢はともかくとして、響也の指導医・小林と東桜の良心・井苅教授のあたたかいご支援があったからこそ、丸くおさまったと・・・
あー、おもしろかった。
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  • 色のある世界 2

★★★★★
もう、★5つ差し上げます。小野田くんたら小野田くんたら小野田くんたらーーー。
オバサン、ホロリと泣けた後にすかさず大笑いしちゃいましたよー。
出口さんのことで悩むあまり、仕事にまで支障をきたし、自己嫌悪しながらまた悩む。とうとう嶋君にまでヘタレた姿を見せてしまうことになり・・・悩みの元凶“アレ”とは・・・なんだ、そんなことで悩んでいたんですか!ほんと、出口さんの三年分の思い知らなきゃいけませんね。で、肝心のエッチは・・・いいんです、そのものズバリを見られなくても、二人がハッピーならいいんです。お風呂のシーンが二人とも最高に可愛いからそれで十分です。