久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

陰猫 (ガッシュ文庫)

陰猫 (ガッシュ文庫)

  • 陰猫

★★★★☆
なんだか用事が多かったので、読みにくいわけじゃないのに読み終えるまでに4日もかかってしまいました。
結婚式直前に婚約者に逃げられた男・雅幸。彼のお金ごと失踪した美紀を探すために、唯一の手がかりである弟・綱紀を訪ねます。彼ら姉弟には複雑な過去があり、犬猿の仲のようなのですが、雅幸の出した交換条件に乗った綱紀が捜索を手伝ってくれることになります。また、美紀と出会うきっかけを作った責任を感じている同僚の当山も、いつも以上に雅幸のことを気にかけるようになります。三角関係?四角関係?いや、三角錐関係か?
小ぎれいな顔をしているものの、これといった取り得も無く、自分に自信も無く、合コンで話が合った美しい女性・美紀との平凡な結婚生活を望んでいた雅幸に訪れた大きな波。親友とも言える同僚・当山の思わぬ告白を聞かされても、綱紀にどんどん引かれていく自分を止められず・・・
おとなしくて、か弱くて、誰かが守ってやらないとと思わせるような雅幸が本当にしたいことは“誰かを支える”ことで・・・雅幸がいつも抱えていた心の空間を、最初にだいたい埋めてくれたのが美紀、ピッタリはまるピースだったのが綱紀・・・あぁ、なるほど納得。
あまりに雅幸が美紀探しに拘るので、もしかしたらうやむやで終わっちゃう部分があるんじゃないかと途中懸念したりもしましたが、姉弟の過去を知り、美紀を探し当て、とりあえず綱紀の未来も少し変わるんじゃないかというところも見せてもらえて、どうにか納得できる結末でした。最後の方はちょっと駆け足っぽく感じましたが・・・
そして、作者の造語らしい“陰猫”が、お話をわかりやすくしてくれていたと思います。
惜しむらくは、誤字脱字が大変多かったこと。校正が入らなかったのでしょうか?

  • 湯あたりしそうな恋だから

★★★☆☆
はっきり言って、すごく面白いとか感動するわけではないのに、七瀬さんのコミックスを買ってしまうのは何故なんだろうと考えて見ました。多分、ホンのたまに出てきてくれる眼鏡美人に弱いんだと思います。
今回は「冷たい君の温め方」の若尾さん(受)。白衣が似合う天才科学者が、寝ている同僚にフェラしちゃった理由がなんとも天然で・・・ああ、こういう話好きだ。冷たい感じの頭のいい男が、天然でさらに淫乱という・・・
あと、「Under Ground Movie Star」もそこそこ好きなタイプ。お人よしが他人の借金の形にAVに出されそうになって・・・よくある話ですが、こんなに短いページによくまとめてあると思います。
表題作は、可もなく不可もなく。経営難の温泉旅館の若主人のお話。
「古城のプリンス」は先日どこかの小説で読んだような・・・でもこちらは幽霊話がメイン。
「その手をとれたなら」は3Pにもっていくまでのお話。伏線はいい感じですが、もう少し説得力が欲しかった。

巨漢ハンター (アクアコミックス)

巨漢ハンター (アクアコミックス)

  • 巨漢ハンター

★★★☆☆
そもそも、春宵縄化粧 (光彩コミックス)「春宵縄化粧」が好きなので買ってみましたが、マッチョものでした…
マッチョオジサン受けでした…嫌いではない、嫌ではないんですが、耽美な方が好きだなぁ。
美術館の警備員のおじさんと怪盗の美青年のお話。はじめのうちは半分ギャグのようなお話の進み方でしたが、途中、怪盗の弟が登場してから一転シリアス路線になり、別れて終わるという・・・
何かと理由をつけておじさんを抱ければいいような仕立てではありますが、ノンケだったおじさんがどんどん開発されていっちゃうので、それはそれで面白いし、おじさん自身おもいっきり懐が広いというか、漢と書いておとこと読むみたいな人なので、読後感は爽やかです。しかし、あんなに開発されちゃって、怪盗のことを愛しちゃっているのに、お別れしちゃったら、寂しい身体をもてあましちゃうんじゃないかと心配してしまいます。