久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

  • 君も知らない邪恋の果てに

★★★★☆
とうとう手を出してしまいました。「愛で痴れる〜」が聴きたくて、どうせ聴くならシリーズ一作目からということで、まずはこの作品を聴いてみました。ちなみに、原作は未読です。
時は現代?売春防止法が廃案になり吉原に遊郭が復活したあとのお話です。
傾いた旅館の次男・蕗苳(CV.下野紘くん)と過去に彼の使用人だった旺一郎(CV.大川透さん)が主人公ですが、廓にあがってしばらくは、蕗苳の廓での生活が主なお話になっています。しきたりや規律、自分が置かれている立場、お客様との関係など、お金で買われた存在を痛感させられることになります。旺一郎が客として上がっていることを知りながらも、違う客に水揚げされなければならない状況をどう切り抜けるかが一つの聴き所でしょう。
もう一つはもちろん、晴れて結ばれた二人のエッチシーン。昨日、「犬も歩けば〜」で下野くんの喘ぎ声を絶賛しましたが、こちらは3年ほど前の作品なので、さらに可愛らしく、衣擦れの音も艶かしいのでまた違った色気を感じます。大川さんはどうしても大人の声なので、旺一郎の年齢よりももう少し大人に聞こえるのですが、短い期間に大人になった旺一郎なので、それもよしとしましょう。傾城蜻蛉役に緑川さん、同じく傾城綺蝶役に平川くん。今回の緑川さんの出番は非常に少ないので、次巻に期待しましょう。平川くんの綺蝶は面倒見がよく明るい兄貴分。ちんこの模型でのレクチャーシーンはあまりにあっけらかんとしていて、逆に素直に聞いちゃうねといった感じ。性教育はこんな感じでするのがいいと思います。ダークホースは山藤役の浜田賢二さん。はじめのうちは普通のおじさんに聞こえていたのに、本性が現れてからは“少年好きの鬼畜野郎”をいやらしく演じられています。
このCDは、先日アニメイトに行った時何も考えずに買ってきたのですが、ブックレットだと思ったら、キャストとスタッフ等が書かれたペーパーがぺローンと一枚入っているだけでした。ちょっと拍子抜け。ここのところ何かしら読めるものが入っているのが当たり前になってきているので、物足りなさを感じちゃいました。

愛で痴れる夜の純情

愛で痴れる夜の純情

  • 愛で痴れる夜の純情

★★★★☆
↑の蜻蛉と綺蝶が主人公のお話です。小説は未読ですが、コミックスは読みました。
蜻蛉が売られてきてから、二人で廓を出るまでのお話です。禿の頃の子猫がじゃれあっているような喧嘩から、現在のお職を張るライバルとしてのやり取りと、蜻蛉がツンツンしている場面が多いのですが、辛いときには綺蝶のところに転がり込んで話を聞いてもらったりしてもいるのです。それくらいシビアな世界である廓の事情。綺蝶はこの仕事が好きだと言い切っていて、辛さを微塵も見せないのですが、それもきっと蜻蛉という支えがあるからなんだろうなと思いたくなります。
それぞれの水揚げや身請け、綺蝶の正体の判明などで二転三転するのですが、最終的にうまくまとまってよかったよかったです。コミックスを読んでしばらくたっているので、ストーリーがどれくらい沿っているのか検証できませんが、CDのほうが内容が濃いような気がします。
「黒い愛情」で緑川×平川は聴いていましたが、逆は初めてで、←のイメージが先行しちゃったら嫌だなと思っていたのですが、全く杞憂でございました。こちらの平川くんはかっこよく、緑川さんは可憐でございました。

富士見二丁目交響楽団 2 D線上のアリア

富士見二丁目交響楽団 2 D線上のアリア

  • D線上のアリア

★★★★☆
フジミ第2巻です。桐ノ院との関係をただの指揮者とコンマスだけにしていたいのに少しずつ近づいてしまって・・・という悠季の悩みいっぱいの巻です。
問題児・コントラバスの八坂が登場し、真面目で熱心な悠季の態度を大いに誤解して、悠季は再び襲われることに・・・命からがら?逃げてきたところは桐ノ院のマンションで、桐ノ院に慰められ、癒され、その指に感じてしまう自分を認められずにさらに悩むことになるのでした。桐ノ院も悠季に約束したとおり強引に関係を持とうとはしないので、苦しい心を抱えた二人のままつづく・・・です。
悠季の勝気の割りに考えが甘く、人がよすぎて、甘える場所がほしいところは、置鮎さんが的確に演じてくれています。結構な早口のセリフ、お疲れ様です。増谷・桐ノ院の今回の見せ場は、八坂のアパートへ蹴り込んだところでしょうか。「僕の大事なバイオリニスト」の名セリフが聴けます。怒った時の声は、腹に響きます。
それから重要なのが八坂です。矢尾さんが演じることにより、むさくていやらしい男に出来上がっています。名セリフ「俺のズッキーニ」も健在です。
そして、五十嵐くんも登場。ほんの少ししか出てきませんが、石田さんの声はやっぱりいいなぁ。
特典CDではまたまた本編よりも長い時間あれこれお話しています。お仕事の話、テーマトークもありますが、「アウラペンナ」のアテレコではそれぞれが女性役も担当。やっぱり増谷さんのは笑っちゃう。坂田靖子さん原作「アラジン」も担当の役を交替して演じてくれましたが、置鮎さんは主人公向き、増谷さんは脇キャラ向きなのかなぁと思いました。