久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

なんだか楽しいお話ばっかり読んで、久しぶりに明るい気分。

魔女っ子サラリーマン (プラチナ文庫アリス)

魔女っ子サラリーマン (プラチナ文庫アリス)

  • 魔女っ子サラリーマン

★★★★★
あまりふざけた題名なので買うつもりはなかったんですが、なぜか買っちゃって読んじゃったら面白かった。えー、ケチの付け所が見つからないので、★5つ!もう、おもいっきりファンタジーの世界で、ぶっ飛んじゃやっているのにお話自体はちゃんと意味があって、さらに、私のツボの“お仕事”をきちんとしているんです。
だたのゲーム会社の営業マンとベンチャー企業の社長のお話ならば、よくあるカップルで終わってしまいそうですが、営業マンが魔女っ子なのでさあたいへん。まぁ、魔女っ子じゃなかったら、恋愛に発展するどころか仲良くなるのも難しかったでしょうけれど。
ごく普通の営業マン・弘文が魔女っ子になってしまうわけですが、最初に想像していた変身と全く違ったのにまず驚きました。年齢も性別も変わって、本当にフワッフワの女の子・るりかになっちゃうんですから。(思考回路はそのままですが。)また、やり手でカッコイイ社長の江南が、下戸だったり恋愛下手だったり、なかなかかわいい一面を持っているのもいい感じです。るりかになって何をしたかといえば、お仕事関係のピンチを救う程度なのですが、もう、可愛いからそれでOK。ゲームの開発、江南と弘文とるりかの恋模様、いとこのトーヤはどうなるのかなど結構頭も使わせていただきつつ、とにかく楽しく読めました。中でも言葉回しの端々に使われているギャグがなかなかいい味を出していたと思います。昔のコマーシャルとか、アイドルとか、いくつくらいあったかなぁ。全てを感じ取れていたら凄いと思いますが、私はどうだっただろう?

15センチメートル未満の恋 (ディアプラス文庫)

15センチメートル未満の恋 (ディアプラス文庫)

  • 15センチメートル未満の恋

★★★★☆
かたや12分の1に縮小されてしまった人形サイズの雪見(建築模型製作業)。結構な俺様で、鼻持ちならない嫌な奴だったみたいなのですが・・・。かたや普通サイズでも十分大男の大学時代の同級生・伏木野(ドールハウス作家)朴訥、無口、純情、唐突、ワケあり、雪見大好き、結構強引、不言実行型。
夢だと自分に言い聞かせながら始まるお話なので、お話のほとんどがこのサイズで展開します。ポケットに入って運ばれたら酔っちゃったとか、ドールハウスで寝起きするとか、人形の洋服を着ることになるとか、猫に襲われちゃうとか、ケーキに埋もれちゃうとか、雪見にとったらいい迷惑な状況ではありますが、ミクロキッズ的(ミクロキッズほど極小ではありませんが)でけっこう面白かったのです。
もともと伏木野のことをよく思っていなかった雪見の不用意な発言で、こんな事態を巻き起こすことになったわけですが、芸術的才能は抜きんでているものの、コミュニケーション能力には不自由な伏木野のことを理解するためには必要な日々だったんだなぁ、伏木野のために神様頑張っちゃったんですか?っていう感じでした。雪見もひとの温かみを感じられるような人間になれてよかったですね。
エッチ方面は、指にまたがって興奮しちゃったり、クリームだらけのからだを嘗め回されたり、なかなかシュールではありますが、ちょっと憧れちゃうシチュエーションでもありました。指にまたがって・・・のシーンでは、どうせまたがるならナニのほうがお互い気持ちいいんじゃないかな?と思っていたのですが、こちらの方は書き下ろしで解決してくださいました。そうですよね、誰でも考えますよね。(あとがきでも書かれています。)続編では普通サイズのエッチも読めます。伏木野無しでは不安でしょうがない奴になってしまった雪見ですが、相変わらずのツンツンです。デレはほとんどなし。喘ぎはするけどデレませんねぇ。

耽美主義 (スーパービーボーイコミックス)

耽美主義 (スーパービーボーイコミックス)

  • 耽美主義

★★★★☆
本仁作品の割には、結構解りやすくて読みやすい短編集でした。
ヴィスコンティの映画=美の追求だったり、没落貴族の退廃美だったり、禁断の愛だったり、妖し絡みだったり、ヘタレの殺し屋だったり・・・確かに耽美の祭典といった感じでありました。
ヴィスコンティの映画といえば、その昔「ベニスに死す」も「家族の肖像」も「地獄に堕ちた勇者ども」見ましたが、映像美としては「ルードヴィヒ」が一番美しかったと思います。わざわざ岩波ホールまで見に行きました。しかし、私にはどうしてもヘルムート・バーガーが美しい人に見えないので・・・「ベニスに死す」のビョルン・アンドレセンも美少年ではありますが、からだが貧相なものだから顔の大きさが目立っちゃって・・・好きな方、ごめんなさい。
えー、この本の中で一番好きなのは、秀洲×夏津のお話です。「ヘタリマ!」という漫画と「侵蝕する死のガスパール」という短編小説の2作になります。いつもの姿はヘタレサラリーマン・犬神持ちの秀洲と彼にほれ込んでいる義弟?・夏津が主人公ですが、幾分ホラー寄り。この二人でいろんなパターンの作品ができそうですよね。

Cab v.2―CATAROGUE and BGM (MARBLE COMICS)

Cab v.2―CATAROGUE and BGM (MARBLE COMICS)

  • Cab.Vol.2

★★★★☆
「キャッスルマンゴー」目的で購入。眼鏡の城崎くんがそういう背景なんですね。十亀さん弟とは何を話したんでしょう?並みなちん○をお持ちの城崎くんはAVに出ちゃうんでしょうか?んーーー気になる。けど、次は10月発売vol.4まで待たないと・・・
「八月の杜」はやっぱり面白そうですよ。純情な蒼太がアタフタしているところが青春だなって思う。ノアが救われますように。
「野ばら」:雲田はるこ著 も待っておりました。街の洋食店が舞台のようです。ホームページのイラストは見てましたが、神田さんってこんなにおじさんだったんですね。神田さんがゲイだとわかった武ちゃん。さてどう出るのでしょうか?
「悪い人の夢」:もろづみすみとも著 援交しちゃったら同じ学校の教師×生徒で・・・似たようなお話は読んだことがありますが、好きなシチュエーションなので、先が気になるぅ。
「すきなひと」:桃山なおこ著 憧れと現実と・・・というお話。けっこう憧れに振り回されるお話が多いと思うのですが、これはきちんと現実に向き合っています。自分より気になる相手がいる恋人?が憧れの関係に折り合いをつけ、しっかりこっちを向くまでのお話になっています。桃山さんのお話って、淡々としているけれどいいですよね。そういえば、ちょっと絵柄を変えましたか?