久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

虹色スコール (ディアプラス文庫)

虹色スコール (ディアプラス文庫)

  • 虹色スコール

★★★☆☆
なんだかんだでゆっくり読書する時間が取れなくて、4日くらいかけて読んだからでしょうか、いまひとつ面白さがわからないまま読み終えてしまいました。いまひとつ乗り切れなかったので時間がかかったのでしょうか?
大学生の恋愛模様といった感じのお話です。主人公はかわいい系の律也とかっこいい系の脩平で、彼らは同じ高校出身でアパートも同じという親友同士だったのですが・・・このお話が他のBLとちょっと違うのは、律也が千鈴ちゃんに片思いをしているところでしょうか。どちらかというと律也のほうが脩平に甘えているからこそ今の二人の関係が続いているように見える割に、千鈴ちゃんにバリバリ恋愛感情を持っています。対して、脩平の言動は明らかに律也が一番大事な人とわかってしまうくらいなのですが、千鈴ちゃんは脩平の方が好きなようで・・・
ワンゲル部やテニス部、居酒屋やコンビニのバイト、コンパ、就職活動などなどよくある大学生の生活を追いながら揺れ動く律也の気持ちを中心にお話が進みます。事態が一変するのが台風の夜のこと。顔が見えないと素直になれるのですね。あとがきにはお話そのものは「やおい」(やまなしおちなしいみなし)、律也がツンデレ、脩平はヘタレとあります。たしかにその通りのお話でした。

美しいこと

美しいこと

愛しいこと

愛しいこと

  • 美しいこと
  • 愛しいこと

★★★★★
やっと全編通して聴けました。やっぱりよかった〜。まず、とにかく配役がピッタリでした。仕事ができる男である反面、女装をしてストレス発散させているような危うさもあり、はっきりものを言うようでいて基本は優しく、結構モラリストな松岡は、確かにたっつんの当たり役といってもいいと思います。また、真面目で要領が悪く、いい意味で一途、悪い意味で融通が利かない、内に秘めたプライドは高そうなのに表面は思いっきりヘタレの寛末を杉田君が当てると知ったとき、あまりイメージができなかったのですが、まさに寛末さんでした。脇のみなさんも外すことなく適役で、ドラマに入り込むことができました。
松岡が正体を明かすシーンや、寛末にぶちきれるシーン、そこここに泣き所があったのもよかったです。CD聴いて泣くことは滅多にありませんが、これは間違いなく泣けるCDだとおもいます。
また、それぞれのブックレットに「時計」というショートストーリーが書かれていて、寛末の時計に対する松岡の切ない思いや、寛末がそれを見つけてしまったエピソードが読めます。寛末さんがまた変に勘ぐらなくてよかったと思ってしまいました。