久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

薔薇とライオン 1 (バーズコミックス ルチルコレクション)

薔薇とライオン 1 (バーズコミックス ルチルコレクション)

  • 薔薇とライオン 1

★★★★☆
ソコソコ面白かったけどなんとも王道の学園ものなので、おまけの★4つ。その学園の設定がなんとも国際的で、ああ、こういう風に様々な皆さんが一堂に会するにはうってつけの設定だなと感心する反面、雰囲気がいまひとつこぢんまりしちゃっているな、もっと嫌味なくらい壮大でゴージャスでも良かったんじゃないかなとも思ってしまいました。学園の創設理由がこうだとすると、創設者にアーサーさんがいるのでしょうか?(アーサーズガーディアンシリーズは、小説は積読中、ドラマCD赤版しか聴いていないのでよく分かりませんが、考え方は同じですよね。)今巻には2カップルのお話が入っています。
一組目は、過去に教え子と家庭教師の関係だったジュリアーノと忍の再会ラブです。過去のお話から、別れ、現在の行き違っている関係、嫉妬や陰謀、そして解決へと、もうおもいっきり王道だったので、もうちょっと何かひねりが欲しかったなと思いました。ちょっと絡んできたニコラが気になるなと思っていたら、彼は次のお話の主人公でした。
二組目は、お金の為に身体を売っているニコラと購買のおじさんウィリアム、謎の男性ヴィルヘルムのお話。今度はなんだか懐かしい“黒ミサ”ですよ。学園もので秘密めいて、嫉妬や憎悪が絡んできたら、黒ミサも王道ですよね。そこへ購買のおじさんと謎の紳士って、GTOですか?ひとつ難を言えば、おじさんがニコラを愛しちゃった理由がちょっと希薄かなっと・・・
まだ薔薇団と獅子団の団長のお話がないので、それがいつ出てくるのか楽しみです。

  • 雨上がりの10年目

★★★★☆
誤解すれ違い再会ラブです。高校卒業の時に告白したままマトモな返事も聞かずに別れ別れになってしまった二人のサラリーマン、黒瀬と花島のお話。どっちも中途半端に言葉が足りないので、いちいちもどかしいのですが、このお話の特徴は「きちんと話そうとすること」なのです。よくあるお話では、片方が超無口だったり早とちりだったりが多くて、それぞれの気持ちを知っている読者は大変イライラさせられるわけですが、このお話では最初の方はともかく、思いが伝わったあとはそれぞれが会話をしようと努力してくれます。それでもままならないのが恋心。元カレ・元カノが絡んでくることにより、誤解をしているわけではないのにグルグルしてしまう不器用さがなんとも可愛いのです。
その、黒瀬の元カノ・真紀はなかなかいい女だし、花島の元カレ二人も振ったらもったいないようないい男たちなので、なんだかかわいそうな気もします。せっかくだから、小児科医の堀さんとアートディレクターの飯塚くんが救われるお話が読みたいです。(二人とも攻めなので、カップルにはしないでほしいと思います。)
同時収録のアート系2作品も腐れ縁ものでしょうか。8つ年下の幼馴染に攻めだったはずのオニイサンが攻められちゃうお話と、女の子も含めた3人の幼馴染だった二人がどのように気持ちを通じさせたかというお話です。いやー、女の子のりえが一番男前じゃん。