久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

ドロップアウト 堕天使の焦燥 (講談社X文庫ホワイトハート(BL))

ドロップアウト 堕天使の焦燥 (講談社X文庫ホワイトハート(BL))

★★★★☆
シリーズ2作目。5年ぶりにお互いの愛を確かめ合ったのに、香港に戻ってしまった華勝。華勝から香港行きのチケットを渡されていたのに尋ねて行こうとしない修哉。なんだかんだで半年経ってしまったところへ再び華勝がやってきます。クリミナル・グループというアジア系外国人の犯罪組織が凶悪事件を引き起こしている最中、日本でなにやら大きな仕事があるようなのに、修哉には詳細を教えてくれない華勝をいまひとつ信用しきれない修哉は、独自に彼の行動の裏を探ろうとします。
自宅や仕事場の防犯であったり、高価な洋服の新調だったり、華勝に与えられ、ただ守られているだけの愛人(アイレン)では納得がいかない修哉は、自分が華勝の足を引っ張らず、対等に生きていく為にどうするべきなのか、大変悩んでいます。自分でも中途半端だとわかっているところに、クロからも辛らつな言葉を浴びせられ、さらには宗からも華勝からも華勝に対する二面性を指摘されます。こうなってくると、負けず嫌いの修哉は暴走するしかありませんよね。
お約束のように暴走し、華勝に助けられ、また離れ離れになるまでが今回のお話です。副題どおり、堕天使が始終焦燥しております。
宗老人が連れてきた、シロというロシア系の美青年。クリミナル・グループのパクという美青年。どうやら華炎も事件に絡んでいるらしく、美しい皆さんが絡み合っての第三巻へ続く・・・です。
今回はクロの怖い部分もたっぷり出てきて、クロちゃんファンのオバサンにとってはなかなか美味しかったです。

この世 異聞 其ノ参 (ビーボーイコミックス)

この世 異聞 其ノ参 (ビーボーイコミックス)

  • この世 異聞 其ノ参

★★★★☆
わーい、館長さんと鳩木くんのお話だーい!先に入っているのはこの二人のお話「この世 天国(ヘブン)」です。つかみどころのないおじさんと寡黙すぎる年下青年が、どうやってラブな関係になったのか。そうだったのか、そんなに長いストーリーがあったのね。と言いながら、キスしかしないで終わっちゃいましたよ。これって鳩木くんがヘタレだからでしょうか?館長さんがあまりに天然だからでしょうか?実際のところ、館長さんって確信犯的に誘っていますよね。ただ、鳩木くんを動かすための決定打がない。セツが呆れるのももっともです。ま、この二人は亀の歩みのようにじっくり愛を育んでいただければそれでいいかと思います。
で、描き下ろしでは、我慢も限界の館長さんが襲いうけしようとしたところで・・・鳩木よ、しっかりしておくれ。
表題作はその館長さんの、別れた妻の息子とクラヨリ様とのお話。おばあちゃんの策略で、クラヨリ様の花嫁になるべく育てられたつむぎは、家事一般に長けた高校男子です。彼自身、会う前からクラヨリ様にかわいがって欲しいと思っている節があるのですが、初めて会ったクラヨリ様は、女でないことに激怒します。しかし、つむぎの作るおいなりさんや健気な態度に次第にほだされて・・・嫁に貰うてやるぞ・・・で終わっています。つづきは?続きを早く読ませてぇー!

社長と秘書、愛の証明 (ビーボーイコミックス)

社長と秘書、愛の証明 (ビーボーイコミックス)

  • 社長と秘書、愛の証明

★★★★☆
カップル分の短編集です。
まずは社長×秘書。誘い受け?襲いうけ?楚々とした秘書がお仕事終わって社長を押し倒しちゃう・・・ヘタレマグロの攻めと積極的な受けなのですが、2話目で横やりが入り微妙な雰囲気に。愛だけはたっぷりある社長が、一念発起し押し倒してみるものの、結局秘書にリードされちゃうという、コメディタッチのお話になります。ここまで控えめに見えるのに積極的で色っぽい受け様は久しぶりにお会いしました。3話目は一転し、永遠の愛を誓う二人のほろりとするお話になっています。
次は、幼馴染再会もの。プロカメラマン・西村×出版社社員・川名のお話。近所のよしみで西村の衣食住の面倒を見てしまっている川名。実は西村への初恋を引きずっている川名は、彼の違う面が見たくて、仕事のロケついでの旅行に誘います。その際に撮った川名のポートレートから、お互いが思いあっていることがわかり、思いを通じ合わせるのでした。これは、しみじみほんわか可愛いお話でした。
最後は、子供を亡くしバツイチの桐原部長と男に振られて身も心も傷ついている峯村君のお話。峯村の仕事のミスから始まった二人の関係は、お互いの悩みを打ち明けあったあと間もなく身体の関係になります。桐原を慰めたい峯村と、峯村に優しくしたい桐原の悲しくて優しくて色っぽいお話に萌えさせて頂きました。一番好きなカップルは子に二人です。部長の会社員らしいストイックな髪型にやられました。