久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

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  • FLESH&BLOOD 12 初回限定版

★★★★☆
海斗奪還作戦が動き出しました。
今回印象に残ったのは、まず、海斗の体は大丈夫なのか?という点。体調不良と不安を抱きながらも気丈に振舞う海斗が痛々しくて仕方ありませんでした。ジェフリーに会いたい気持ちと、ビセンテに後ろ髪を引かれる気持ち、そこへ様々な問題がさらに降りかかってきて、対策を考えないわけにもいかないし・・・ジェフリーやナイジェルと合流できてもいまひとつ覇気がなく「感動」よりも「心配」が先にたっちゃいました。
その分ナイジェルとビセンテという、どちらかといえば自分の気持ちを抑えてきた人たちがキレます。海斗の純粋な優しさは、却って罪だなあと少し哀しくなりました。ビセンテが、再び身を投げ出してくれたものの空っぽになってしまうだろう海斗を良しとせず、ジェフリーに戻すシーンは、思わず「それで後悔しないの?」と言いたくなりました。あのキスだけでこの後生きていくのでしょうか?ビセンテやレオとはこれっきりなのでしょうか?
この後イングランドに戻るわけですが、和哉やリリーとどう関わっていくのでしょうか?
それから、ラウルさん。蛇だの悪魔だの言われまくりですが、こういう思いっきり悪役(しかも美形)も大好きです。彼も、ただ処刑されてしまうのでしょうか?舞台が再びスペインに戻る事はないのでしょうか?イングランドで幸せになってもらいたい反面、スペインの事も気になります。
小冊子「再会」はナイジェルの独り言的なお話。黒髪・隻眼の寡黙な青年が、どれだけ熱い思いを内に秘めているかが分かります。海斗への恋慕をジェフリーに黙認されたものの、反面、到底ジェフリーには敵わないと思っている自分もいて・・・この人にも幸せになってもらいたいし・・・
ずっと思っている事なんですが、登場人物が多くて時々名前も変わるので、相関図などを作っていただきたいです。切実な話です。
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  • Knockin' On Heaven's Door

★★★★☆
四人の合同作品集。もっぱら可愛い大人中心です。

    • 「恋愛引力」:宇宮有芽作 物流会社のオペレーター・柳と上司・志摩のお話ですが、そこに現場作業員の望月(ごついオジサン)が絡んでくるのでなかなか面白いお話になっています。恋人同士になったものの、仕事の都合ですれ違いばかりの二人は、久々に一緒に過ごせる時間ができウキウキドキドキしていたのですが、望月が「オカマ掘られちゃった」悩みを志摩に相談してきたものだから・・・志摩は大人な分、表に出すのは最後ですが、柳が思いっきり期待しちゃっているので悶々としています。可愛いったらない。
    • 「ゆっくりおいで。」:不破さくら作 同じチームのピッチャー・吉岡とキャッチャー・北田のお話です。酔った勢いで告白してしまった北田(年上)がヘタレで可愛いです。好きなのに先に進めないのです。関西弁で強気な発言をするところもいい。吉岡は直球投げの投手そのもので言動も直球、北田は無意識のうちにいちいち「吉岡が好きだ」という言動をするのに、いざというときにはヘタレまくり。でかい男二人が可愛いです。
    • 「花嫁の父」:英田サキ作 男で一つで育ててきた娘が嫁に行った晩のお話。もともと恋人関係にありながら、相手に子どもができ結婚する事になったため親友関係に戻り、その妻が亡くなってからも良き友人を務めてきたのですが・・・蛇の生殺し状態だったでしょうね。一番幸せなのは、娘にも親友にも大事にされているパパです。めでたしめでたし。
    • 「黄昏の空」:藤城靜作 ヤクザが親代わりだったので、ヤクザになった青年とそのヤクザの親友の医者とのお話。アメリカから一時帰国する医者(既に両思い)を迎えに行った青年ですが、ワクワクしている気持ちを押し殺したツン気味な態度が可愛いです。ただ、惜しむらくは途中まで分かりづらかった。もう少しページ数があればよかったんでしょうか?