久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

プリンセス・ゲーム (ニチブンコミックス)

プリンセス・ゲーム (ニチブンコミックス)

  • プリンセス・ゲーム

★★★★☆
桜華高校プリンセス・コンテスト(いわゆる男子校内のミスコン)の優勝者は数種類の「特券」がもらえるのですが、このお話はプリンセスとなった姫乃の特券配布先、なかでも「学園長特許券」と「プリンセス桜華とデートできる券」に関わるエピソードが中心です。
当の本人・姫乃は長髪が似合うクールな美人で、当然の如くコンテストに優勝します。陸上部の寡黙な男・芝山に迫られ、友人だと思っていた加納にも告白され、陰の支配者・生徒会長には副会長とのラブシーンを見せつけられするうちに、芝山の真摯な態度にほだされ始めるのですが・・・
校則違反の長髪の理由や美術教師との関係、生徒会長の陰謀、芝山の陸上大会、などを絡めてなかなか楽しいストーリー展開になっています。結局「デート券」はどう使われたのかなど、なんとなく先は読めるものの、ただでは終わらない展開に満足しました。
それにしてもどんだけ腹黒で淫乱なの?生徒会長。と言いたくなるお話でもあります。友人・加納君もどこかで救われて欲しいな。

ささ夜の恋 (ダイヤモンドコミックス)

ささ夜の恋 (ダイヤモンドコミックス)

  • ささ夜の恋

★★★★☆
陰間茶屋の男娼たちの恋のお話。
一話目は、男娼としてこの先の未来も見えず、「若い(きれいな)うちに一生分の恋をしよう、あとはそれだけで生きていけるほどに」という刹那な気持ちで毎日を生きているささらと大店の次男・信理のお話。自分の身を自分でどうすることもできない男娼と、次男の立場に甘んじなくてはならない男がお互いに生き甲斐となり幸せになるお話です。
二話目は、恋しい客・誓也から白無垢(絶対に着られないもの)を贈られた茜のお話。なんとか男娼から足を洗いたい茜は、客に白無垢を貢がせては質に流し金を得る生活を始めるのですが・・・気持ちは物で表せるのかといったテーマが伺えます。
三話目は、悲恋。心が凍ったままのふじのの心を偶然彼を助けた永心がとかしてくれて・・・幸せな時を止めてしまったふじののお話。久しぶりに悲恋ものを読みました。
四話目は、役者修行(女の練習)のため男娼をしているしのぶと、堅物の同心・涼次のお話。恋をして色気を覚えろと言われても嘘の恋は御免だと思っているしのぶと、実力は認められず次男というままならない立場に甘んじなければならない涼次。一話目とシチュエーションは似ているものの、こちらの方はしのぶのほうに一本芯が通っていて、なかなか男前。
同時収録「これからの僕ら」は、高校生「実は元々両思い」ものですが、攻目線で描かれているのが新鮮でよかったです。

椎名教授の異常な愛情 2 (kobunsha BLコミックシリーズ)

椎名教授の異常な愛情 2 (kobunsha BLコミックシリーズ)

★★★☆☆
1巻目、あんまり記憶がない・・・でも1巻目より面白かった気がする・・・無責任?
椎名教授、椎名の弟、椎名の教え子泉くんという、どうしようもないおかしな面々に振り回される助手の葉山くんのお話なのですが、こうなってくると葉山くんもなんとなくそれを期待しているっぽい気がします。最後の良心的存在の三木先生も作者がいじめたくなるオジサンのようで、散々です。「ドジっ子体質になる薬」の解毒薬ができ、葉山くんもなんだかんだで椎名教授が好きになっちゃうんですが、まだまだトラブルは続きそう。
眼鏡、白衣、双子、ヘンな薬、ストーカー、etc.萌え要素だけはタップリだし、解説付きなのでわかりやすい・・・って!