- 作者: 木原音瀬,祭河ななを
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: 単行本
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- COLD FEVER
★★★★☆
最終巻です。あまりに痛くてこちらの胃も痛くなっちゃったので★4つ。
分かってはいたものの、透くんの記憶が戻っちゃいました。せっかく想いが通じ合って、明るい未来も見えたのにまたそれを忘れちゃうなんて・・・記憶をなくしていた6年の間に少しずつ築いてきた新しい人生と、藤島との愛情が目覚めただけで消えてしまい、6年前の粗野で投げやりで藤島を憎んでいる透が戻ってきてしまいました。最初の記憶喪失の時は全てを忘れているからこそ、まっさらな状態で新しい人生をはじめられたわけですが、今度は以前の事は覚えている、置かれているのは藤島に保護されているという納得がいかない状況で、それでなくても短気で暴力的な透が暴れださないわけがありません。なにかにつけ藤島につらくあたり、そんなことしたら死んじゃうよと言いたくなる位に暴力を振るい、挙句の果てはセックスを強要するようになる透ですが、それでも藤島は見放しません。(どう考えてもマゾにしか見えない藤島さんです)おばさん、本当に胃が痛くなっちゃいました。ただ、そんな生活の中、写真を学び始めたり6年間に出合った人たちから温かく見守られたりすることで、戸惑いながらも少しずつ、荒んだ心を鎮めていく透なのでした。ところが・・・どうしてこんなに辛いことばかり起きるのよ!って怒り出したくなるくらい、些細な事ながら誰かしら傷つく事件が波状攻撃的に起こります。本当に最後まで息が抜けません。最後はハッピーエンドではありますが、同時収録の「LAST FEVER 四季」を読むまでは、本当にハッピーエンドした気になれなかったのが事実です。
「花咲く花散る花開く」はそのさらに2年後のお話で、今まで同時収録されてきた黒川×谷口コンビと透が絡むお話です。地道に写真の仕事をしてきた谷口と、1枚のポスターでブレイクし才能を発揮しだした透という正反対にも見える二人がお互いの作品に尊敬と憧れを感じ、二人展を開きます。谷口と透の関係に嫉妬した黒川が、ヘタレながらに行動を起こすところがまた、情けな可愛い。
G・DEFEND(35) (冬水社・ラキッシュ・コミックス)
- 作者: 森本秀
- 出版社/メーカー: 冬水社
- 発売日: 2009/03/20
- メディア: コミック
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- G・DEFEND 35
★★★★☆
作者曰く、拡大版オムニバス。描き下ろしの為の話や、話の進行上やむなくカットしたエピソードなどを集めたものだそうです。なので、沢山のキャラクターのクスッと笑える細かい出来事が満載です。岸谷がなぜ食堂に移動したかとか、篠井が意外と話したがりだとか、悠がやっぱり強くって可愛いこととか。中でも、前巻の結婚式前のエピソードがよかったです。