久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

弟に恋したら (アクアコミックス)

弟に恋したら (アクアコミックス)

  • 弟に恋したら

★★★★☆
表題作は、親の再婚で義兄弟になった兄(サラリーマン)が弟(モデル兼俳優)に一目惚れしちゃって・・・というお話。ここまではよくあるパターンですが、兄(受)が夜な夜なエッチな夢を見てしまうというところがポイントでしょうか?実は裏があるのですが、真面目眼鏡なお兄ちゃんですから、疑うってことを知らない。2作目に至っては、酔っぱらって誘いうけちゃうという大胆なところも・・・
次のカップルも記憶曖昧系のお話。↑の弟のマネージャーと共演者のマネージャーが・・・記憶は曖昧なものの、相手のことが気になって仕方がないので、本当のところを解明していく攻と、長い間片思いだった受(眼鏡、眉間にしわ美人)がまとまるまでのお話。この、解明していく過程がなかなか面白かったです。
カップル目は年下眼鏡攻。確信犯(意味合ってる?)ってやつ?相当したたかだぞ、この男。だからやっかいなわけでしょうか?
カップル目は白衣受。保健室が舞台の先生ものです。
こう見ると、全てのお話において「最初から好き(片思い期間あり)」と「ちょっと気になっている(実は結構好き)」がどうにかなるというシチュエーションばかりですね。また、スーツ率メガネ率が非常に高いです。

不思議飴玉 増量版 (ビーズラビーコミックス)

不思議飴玉 増量版 (ビーズラビーコミックス)

  • 不思議飴玉 増量版

★★★★☆
随分前に読んでいますが、ほとんど忘れちゃっていました。すみません。
表題作は、食べると人を一回使役できる飴が絡んだお話。おかしな出来事がきっかけで好きでもなかった(というか、苦手だった)松田に一度だけ抱かれてしまった吉本が、なんだかんだでほだされていっちゃうお話なのですが、件の飴が効果的な使われ方をしていて面白いです。松田くんって、吉本を操縦する才能があるんでしょうね。描き下ろしも含めたシニアカップルの二人の詳しい関係ももっと知りたいところです。
同じ会社の寮に住む二人の、布団が取り持つラブ(なんだかんだで一番現実的なので、私はこれが一番好きです)。水族館の飼育員と可愛がっていたアロワナと、大魚ピラルクーのホロッとくるファンタジックなお話。やっと自分に自身が持てるようになった若い画家が、以前世話になった恩師に会いに行き、その息子の愛を知る自然とノスタルジックが織り成すお話など、心にしみるタイプの寄せ集めになっています。

Messiah (HUG COMICS)

Messiah (HUG COMICS)

★★☆☆☆
BLゲームのコミカライズとのことです。吸血鬼と彼に魅入られた男のお話。以前、鬼畜眼鏡のコミカライズも評価が低くなっちゃったと思いますが、これも薄っぺらい感じは否めません。ゲームの場合は何時間もかけてお話を進めていくのが醍醐味だと思うのですが、コミカライズの場合1冊にまとめることになるので、結局のところ重要ポイントのみが描かれるしかないんでしょうね。主人公・拓人の悲しい背景や、所属バンドとの関係もさらっと流れてしまっているし、寂しい吸血鬼・〓島の吸血鬼としての存在もあまり深く語られていません。ただ〓島が拓人を手に入れるためあれこれしかけてきて、拓人が絡めとられていく過程を描いているに留まっているような気がします。複数冊に分けられたなら、もう少し面白くなったのかなと思いました。祐也氏の絵柄に関しては、大変美麗で結構なので、なおさら残念。