久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

★★★★☆
やっと読めました、なんでだか今まで積読状態でした。
祖父からの「遺産がほしければシュレディンガーという名前の猫を探せ」という遺言のため、屋敷に集められた3人の孫たちの猫探しの日々。祖父の秘書にしては若いストイックな雨宮や、メイド服が着たくてメイドになった千鶴、祖父の知人という割りに若い金持ち仁摩、6匹いると言われている猫たちと、会社が倒産しそうで金が必要な妻子持ちの加瀬(孫その1)、金融業の社長で金の亡者・ついでに猫アレルギー?の舘(孫その2)、モラトリアムな大学生の透(孫その3)たちのお話です。
猫探しのヒントが祖父の日記にあると気付いた3人は、それぞれのやり方で解読(悪筆のため)に精を出すのですが・・・脅迫という方法で雨宮からなんとか聞きだそうとする加瀬、アレルギーに耐えながら透と手分けして猫探しをする舘、それぞれが小さな事件を起こしながらお話は進みますが、本文中の日記の抜書きと雨宮の微妙な態度で、読者側からはほとんど最初からシュレディンガーが誰か分かっているような状態です。(このお話をPetLoversシリーズとして読んでいない人の方が分かりづらくて面白さが増したかもしれません。)
そんな中、煽ってみたら逆に襲い受けされちゃったのをきっかけに、舘と雨宮は少しずつお互いのことを意識しだすのでした。誰も皆悪い人にはなりきれず、猫も探し出せないうちにお互いのことが好きだということに気付くわけですが、なんだかまだページがタップリ。加瀬に過去を暴かれた雨宮が行方をくらまし、舘がシュレディンガーに気づき遺産相続人となり、再会し晴れてくっつくまでの小さなドラマの中にも「みんな本当は優しいんだ」という雰囲気が流れていて、先が読めているお話なのに再会シーンでボロボロ泣きました。
因みに、雨宮はストイックな割りにエッチは積極的なのですが、シリーズ3作中、一番エロくないお話だったなと思いました。次は仁摩さんの番なのね?

耳たぶの理由 (バンブー・コミックス 麗人セレクション)

耳たぶの理由 (バンブー・コミックス 麗人セレクション)

  • 耳たぶの理由

★★★★☆
王道を目指して描いたそうです。
ん、確かに王道かも?。カッコイイ攻・山口と可愛い受・石川、ワンコでありツンデレであり、確かに萌え要素は完備しています。互いにヤキモチを妬いたり、思わせぶったりするもののハラハラドキドキすると言うより、ただひたすら二人の惚気を聞いているような気持ちになるくらいで、あんたたちどうせまたくっつくでしょ?っていった感じ。かっこいいはずの山口がどんどんおバカキャラになっていくのも恋のなせる業?石川はそもそも弟キャラといった感じなので、二人のバカップルさに拍車がかかっております。でも、可愛いからいいや。特にデフォルメになっている抜き足差し足・コソコソ・ルンルン・走り去る姿などが・・・大好きです!

エンジェリック・カンバセーション (mellow mellow COMICS)

エンジェリック・カンバセーション (mellow mellow COMICS)

  • エンジェリック・カンバセーション

★★★★☆
WALKERSシリーズ愛蔵版第1弾。
まとめて読むとこんな感じなんですねぇ。記憶に残ってたのはアキオがヤク中でどうしようもない奴って所ばっかりで、なんだかアキオが主人公的な気がしていたんですが、ブンが主人公だったんですねぇ。どうして誤解してたのかしら?どう考えてもBLじゃないしね。初出がWingsだっていうことは、そもそも普通の漫画扱いなわけですよね。
学校に通うのも嫌だった高校生の頃、アキオの店に入り浸り、エンジェルのタトゥーを彫ってもらったブンが大人になり、同級生のハトと一緒に便利屋を始めたことで遭遇する数々の事件のお話。胡散臭く、違法なこともやっちゃう便利屋ではあるものの、正義感が強く行動が早い二人です。便利屋の事件簿として読む分には二人がかっこいいのと、正義を貫いてくれるので気持ちいいです。しかし、どうやらブンの中にはアキオに支えられている部分が大きいらしく、アキオになにかあると放っておくことができません。そんなアキオは、周りの心配をよそに一々向こうの世界に行ってしまうくらいのジャンキーで、美人で穏やかで儚げで守ってあげたくなるような存在ではあるものの、アキオが入れ込む気持ちがいまひとつ理解できない私であります。
第2弾を読まねば。

ボクニヒツヨウナモノ (ビーボーイコミックス)

ボクニヒツヨウナモノ (ビーボーイコミックス)

  • ボクニヒツヨウナモノ

★★☆☆☆
同じ寮の住人同士、高校生の若菜×双葉のお話です。馴れ初めはともかくとして恋人同志になった二人のはずなのに、若菜は突っ走るし、双葉は一人でイジイジしていることが多かったり、突然アラブの王子が横恋慕してきたり、突拍子がない感じで戸惑っちゃいました。しかし、「何よりも大切な…」の若菜が進路のことで「オレだってヘコむんだぜ」っとブランコで悶々とする姿はなかなか良かったです。最後になってやっとお話がまとまってきたのかな?