久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

本番五秒前 (クロスノベルス)

本番五秒前 (クロスノベルス)

  • 本番五秒前

★★★★☆
居酒屋のバイト・遼太郎(24)と売れっ子ディレクター・征充(30)という多少スレていてもおかしくない立場にある大人の、純情な恋愛でした。
二人が出会い、恋が芽吹き、少しずつ育っているのにそれに気付かず、誤解と横槍でかきまわされ、ふと気づき、とまどい、身を引き、追いかけ、まとまる。なんて王道で、先が読める、はずれが無いお話でしたね。横槍係・苫篠君なども出てきますが、人気俳優のくせにおごったところが無くて、優しくて、なぜにこっちはダメなのか?と思っちゃうくらいいい人だし。読んでいて気持ちがいい。
それだけだと、もの足りなさを感じても仕方が無いのですが、テレビ局とか演劇とかのお仕事の裏が垣間見えたりして楽しかったのと、二人のヤキモキするような純情な関係に結構ドキドキしました。大人になってもこんなドキドキした恋ができるなんていいなぁと・・・で、最終的に誘い受けっていうのも大人だなぁと思いました。
第三の男・苫篠くんの救済ストーリーを希望します。

恋姫 (新装版) (ビーボーイコミックス)

恋姫 (新装版) (ビーボーイコミックス)

  • 恋姫(新装版)

★★★★☆
たぶん江戸時代、劇作家・幸ちゃんと女形・優紀のお話。友人から始まってしまった二人の関係は、好きなのに、正直になれず、最初から諦めて、優しくしたくて、かなえてあげたくて、離れたくなくて、・・・ああ、なんてせつないお話なんでしょうか。優紀の立場で考えてみれば、なんと身勝手な男と思いたくなるほど幸ちゃんは自由人ですが、そんなところも含めて好きになっちゃっているんだろうなと。逆に不憫なのは幸ちゃんの過去の女たちじゃないかと思っちゃうくらい、苦しみながらも優紀は幸ちゃんを愛し続けているのです。どうも、幸ちゃんもまんざらでもない様子。罪作りな野郎です。菊ちゃん、いい嫁が見つかってよかったよかった。
一番印象に残ったシーンは、身代わりエッチの終わったところ。昂っている自分を押し隠し、幸ちゃんだけを気持ちよくさせてやろうとする優紀の背中に男を感じちゃいました。
同時収録の現代物「運命の人」は、大人のずるさと哀しさ、少年の純粋さと残酷さを感じました。ハッピーエンドではあるものの、深淵を覗き込む感じに背筋が寒くなりました。

花のある生活 (新装版) (ビーボーイコミックス)

花のある生活 (新装版) (ビーボーイコミックス)

  • 花のある生活(新装版)

★★★★☆
スキー部の先輩と後輩のコメディー。スキーの天才・倉持先輩は男前でモテモテだけど、鼻持ちならない俺様で妄想バリバリの変態。人畜無害で何につけいまひとつパッとしない五百川は、猛烈なアタックをうけているのにスルリスルリと気付かないふり?(本当に気付いていないとも言う)あんなことやこんなことをされていても、まさかセクシャルな意味合いがあるなんて思ってもいないところが、天然の天然たる所以。どうにか恋人同士になってからも、倉持の試練は続くのでした・・・(ん?五百川の試練か?倉持が変態だから・・・)
こっちの同時収録も、表題作がすっ飛んだだコメディとは正反対のドロドロとした追い詰められ系のお話で心理的な怖さを感じます。

あまいきみがすき (ビーボーイコミックス)

あまいきみがすき (ビーボーイコミックス)

  • あまいきみがすき

★★★★☆
アウトサイダーな梶と優等生の川神のドーナツで繋がる恋。短編なので、裏を読まないとさらっと読み終わってしまうくらいヴィジュアル中心のお話でした。ワイルドでこわもての梶が意外と乙女で、物静かで理知的に見える川神の中は相当ドロドロしているんじゃないかと、裏を読んでみました。
短編集ですが、どれもこれも一風変わっているシチュエーションで、目の付け所が斬新な感じがよかったです。

Punch 2 (ビーボーイコミックス)

Punch 2 (ビーボーイコミックス)

  • Punch↑

★★★★☆
相変わらず頭の中はエロエロな妄想でいっぱいの牧さんと一家に一台寡黙な美少年型枠工・浩太の勝手にやって頂戴よ的な、ラブラブと嫉妬と、エロエロのお話。今回は、牧さんのタイプ、浩太の友人西賀がかき回し役の一人ですが、よくあるパターンの「二人の会話を聞いてしまった」シーンで早とちりしてしまうのかと思いきや、そうではなかった所に拍手を送りたいと思います。グッジョブ!
浩太の過去編とコマ漫画も入ってお得感タップリ。
そして、過去の男深津裕也は今後どうなる?

アイツの大本命 2 (ビーボーイコミックス)

アイツの大本命 2 (ビーボーイコミックス)

  • アイツの大本命 2

★★★☆☆
つまらなくは無い、つまらなくは無いんですが、この作品のどこがそんなに受けるのかが分からない。じゃ、読まなきゃいいじゃんて事になりますが、1巻読んだしね。1巻よりもこっちのほうがまだ面白かったかな。たしかに吉田は可愛いですしね。新たなブサカワも登場しましたしね。