久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

ガレキの楽園 (シャレードコミックス)

ガレキの楽園 (シャレードコミックス)

  • ガレキの楽園

★★★★☆
久しぶりに二越氏のBL作品を読みました。
非合法捜査官・ショーンと潜入先の刑務所島で出合った少年ヘイトのお話。物語の背景は近未来のSF要素がありますが、違法な人体実験と臓器売買、政治的陰謀程度で難解なわけではなく、まずは刑務所島でのハラハラドキドキとしたスリルとサスペンスが楽しめます。たった一人の肉親だった弟をなくしたばかりのショーン(本名:時雨)と刑務所島で生まれ育ち辛い人生を送ってきて戸籍もないヘイト(後の名はユウト)が、刑務所島から帰ってきたあと、養子縁組をして二人で暮らし始めてからのお話がメインになります。
弟の面倒を見るような接し方をしてくる時雨に恋心を抱くユウトは「一度でいいからキスして欲しい」と思いながら「言う時は来ない」と諦めてもいます。時雨の役に立ちたくて、からだを張って情報を得てくるユウトに心を痛め、自分を大事にして欲しいと思っている時雨は、お邪魔虫の同僚・雪城にかきまわされたり、ユウトが危険な目にあったりすることにより、自分も彼を愛していることに気がつきます。そしてやっと・・・結ばれて、めでたしめでたし。描き下ろしではたっぷりあまあまです。
あとがきにありますが、描けなかった細かい部分もあったようで、描いてもらいたかったなーと思いました。