久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

小説家は我が侭につき (角川ルビー文庫)

小説家は我が侭につき (角川ルビー文庫)

  • 小説家は我が儘につき

★★★★☆
売れっ子のハードボイルド小説家・守谷(久しぶりに再会した兄の友人・古谷)×ホテルコンシェルジュ・篝(見た目はおとなしそうでも、負けず嫌い。小さい頃に散々からかわれいじめられた記憶があり、古谷にはいい思い出が無い。ただし、守谷の作品の熱烈なファンでもある)のお話。
諸事情でホテルに長期滞在することになった守谷が、自分の世話は篝が専属でやるようにと指定してきたため、嫌々ながらもコンシェルジュとして要望に応えるよう努力をするのですが・・・無理な注文にも必死で応えようとし、疲れきっても泣き言は言わず、身体を要求されると意に反してされるがままになってしまい、いけにえ状態の篝ですが、古谷に振り回されているうちにコンシェルジュとして行き詰っていた状態から一歩踏み出すようになります。古谷の新作の執筆過程に沿いながら、コンシェルジュとして成長していく負けず嫌いな男の顔と、快楽に逆らえず古谷に開発されていくエッチな身体と、もてあます恋情と、一人で何度もおいしい成長記です。
ただし、コンシェルジュとして頑張りだしたところあたりから、時間軸的に無理がある感じがするので、もうちょっと早い時期からそちらの話を始めてもよかったのではないかと思っちゃいました。
それから、編集の三浦さんってどこか他の作品に出てきた人でしたっけ?気になるのに思い出せない…自分の記憶容量の少なさに絶望!

眠れる月 1 (キャラコミックス)

眠れる月 1 (キャラコミックス)

  • 眠れる月1

★★★☆☆
ファンタジー?サスペンス?ミステリー?何に分類するべきか悩みますが、先が気になるお話です。
直系男子だけが早死に(30歳くらいで)する榊家の子孫である明彦(27歳)が、郷里に帰って遭遇する不思議な出来事。幽霊や妖しが見えたり、眠りの中で過去へタイムスリップしたり、この巻は殆ど導入部分なので一体どう展開していくのかはっきりとみえてきませんが、いとこの双子・蓮や依里との関係や、過去で出合った書生の栄太郎に抱く淡い感情などをからめ、どちらかというと明彦のヘタレた部分が強調されながら進むので、いい感じでゆるみながらちょっと怖いお話が楽しめました。
何も始まっていない状態で(あるいはほんの少し始まっているかもしれませんが)終わっているので、先が気になりすぎます。だから★3つで。

優しい関係 (1) (Charade books)

優しい関係 (1) (Charade books)

優しい関係 (2) (Charade books)

優しい関係 (2) (Charade books)

  • 優しい関係1・2

★★★★☆
久しぶりに読み返しました。んー、やっぱり優しい関係でした。1996年出版、この頃ってツンデレとかへタレとかそういう言葉はまだ無かったんじゃないかと思いますが、司はツンデレ直矢はへタレですよね。で、田村は大損な当て馬君。いい人なのにタイミングを間違えちゃったのと、もともとラブ要素がある二人の間に割って入るほうが無謀だったんですね。可愛そうに。