久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

愛だの恋だの (ドラコミックス 193)

愛だの恋だの (ドラコミックス 193)

  • 愛だの恋だの

★★★★☆
今までの大槻作品の中で一番良かったです。★5つにしようかなとも思ったのですが、もう一つ何か欲しかったかななので、4つで。
他人と深く付き合うのが苦手なので、冷たい雰囲気をまとっている野波。彼女に振られた樋乃が泣き場所を求めてたまたまやってきて、慰めたことから始まった優しい関係。
じっくり付き合わないと良さがわからない人。いつもは明るい鎧で繊細なココロを覆っている人。少しずつ育まれ、熱くなった思いと、通じ合う心。恋人になったものの、過去の失敗を繰り返したくないばかりに張ってしまう予防線。どう考えても上手くいかなくなる訳がない二人なのに、せつなくて可愛くて涙が出ました。
「千の夜」は、幼馴染の二人が大人になるまでの紆余曲折ラブですが、ほんの一つの誤解で和解するまでにこんなに長くかかっちゃうんですね。それまでシンクロしてきた思いが合わなくなっただけで大ショックなのはわかりますが、明良がちょっと大人だったわけですね。晃一はなんだかんだで行動が子どもっぽいですよね。
さて、描き下ろし小冊子の為に雑誌を買うか否か・・・

隣にきみのぬくもりを (バーズコミックス リンクスコレクション)

隣にきみのぬくもりを (バーズコミックス リンクスコレクション)

  • 隣にきみのぬくもりを

★★★★☆
先日死んだ飼い犬だという男と暮らし始めた道弘。実は同じ高校の同級生の隆義で…、というお話。
犬だから遠慮なく「すきすき」アピールをする隆義は、陰ながらずーっと道弘のことが好きだったわけですが、道弘は犬だと思って心を許しているわけで・・・「ワンコ」萌えのためのお話なのでしょうが、ちょっと無理があるかなと思っちゃいました。しかし、2作目で、犬抜きでいい感じの二人になっているので許します。
他の作品は、全体的に受けちゃんが女性っぽくてあまあま感が強いんですが、特に「僕らの世界」では優しさが満ち溢れていて心地いいです。