久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

センチメンタルガーデンラバー

センチメンタルガーデンラバー

  • センチメンタルガーデンラバー

★★★★☆
とっくに聴いてあったんですが感想を書いてませんでした。コミックスを読んだので、もう一回聴きなおしてみました。うん、読んでから聴く方がわかりやすかったです。
簡単に言えば、猫と飼い主(?)の心温まるお話。フジ×比呂と滝×シマなんですが、二匹とも人間の傷ついた心を癒したいばかりに神様にお願いしたら人間になっちゃったというシチュエーション。夜だけ人間のフジ(からだを張って比呂を守りたい)といつ猫に戻るかわからないシマ(滝に言葉で伝えたい)。人間の方も、彼らを痛めつけたり振ったりできる元彼ってどうなの?と思いたくなるくらい二人ともいい人で、このまま猫と二人暮らしってもったいないとも思っちゃうくらい。いっそのこと猫×猫・人×人にしちゃってもいいんじゃない?で、4人で仲良く暮らすの。猫は猫のままでね。そう展開してほしいなと思いました。
CDのブックの人物紹介には元彼のことも詳しく書かれているのですが、漫画にはそれ程ハッキリした背景が出てきません。どうして?

センチメンタルガーデンラバー (マーブルコミックス)

センチメンタルガーデンラバー (マーブルコミックス)

  • センチメンタルガーデンラバー

★★★★★
おまけで★5つ。先にCDを聴いていたのと先日「ふるえる夜のひみつごと」を読んでいてなかなか良かったのとがあるので、どんな感じだろうと思っていたんですが、良かったです。全てが猫の話だと思っていたら短編集だったのもお買い得感あり。
で、表題作シリーズ3作ですが、猫が可愛い。とにかくCDが先だったので、ヴィジュアルが後になったわけです。フジがフジである意味がわかりました。他の漫画に出てくる猫たちとは微妙に違う可愛さで、へにゃーんとかだらーんとかなっている感じと撫でられたらぶにゅってなる感じとかピューっと去る姿とか良かったわ。
お話は、↑のCDの感想と同じ。漫画の方が感情移入しやすかった気もします。読みながら泣けちゃったしね。CDだと、心の中の声と実際に発せられている声の区別がどうしても難しい時があって、さらに猫の声と人化したときとの演じわけも難しいですよね。特にフジは人化すると比呂より大きい青年になるから、猫で甘えている状況と大きくなって守ろうとしている状況が渾然一体になるわけですから、可愛くやればいいのかかっこよくやればいいのか微妙だもの。(近藤くんが下手だと言っているわけではありませんよ、念のため。)感情移入して泣くより、聞き込んじゃう方が先でした。
他の作品ですが、どの作品も心の中の琴線をはじくというかポロポロ泣けたりホッコリしたり、で、どれも心があったかくなるいい作品です。描き下ろしと、カバー裏も可愛いです。

ワガママ犬のしつけ方 (JUNEコミックス ピアスシリーズ)

ワガママ犬のしつけ方 (JUNEコミックス ピアスシリーズ)

  • わがまま犬のしつけ方

★★★★☆
表題作は犬、そのほかにもコスプレ(カバー裏が一番可愛い)やら義兄弟やら優等生(カバー裏にも登場で、なかなかユニーク)やら3Pやら盛りだくさんの短編集です。
中でも、表題作は所謂犬コスプレに留まらない、斬新な視点での展開で感心しました。(エロ漫画で感心しちゃいました。)今まで私が接してきた犬コスは殆どが「調教もの=受けが犬」だったわけで、今作の攻めが犬で「構え構え」とせがむシチュエーションもなかなかいいなあと思った次第です。(描き下ろしでは、よくあるプレイになってますが。)

キッス・モアキッス! (花音コミックス)

キッス・モアキッス! (花音コミックス)

  • キッス・モアキッス!

★★★★☆
「わがまま犬〜」はピアスですから、エロエロで当たり前ってところですが、どっちかと言うとこっちの方がエロくないですか?(花音なのに)確かに表題作は、描き下ろしを経ても合体までは行っていませんが。他の数作がエロエロですよ。
表題作は高校生のもどかしい恋?ですが、他は双子あり、童貞あり、居候あり、獣あり、純愛ありでなかなか読み応えがありました。中でも「嫉妬深く愛して」は所謂ただのドロドロのSMに見えますが、やっぱりMが手綱を握っているところがムフフでした。

今宵、眼鏡クラブへ。 (プラチナ文庫)

今宵、眼鏡クラブへ。 (プラチナ文庫)

  • 今宵、眼鏡クラブへ。

★★★★☆
ここのところ、秀ブームなので、既刊で手に入るものはゲットしてきたわけですが、これはネットの古本でやっと手に入れましたよ。(送料のほうが高かった。)
従業員がオール眼鏡のクラブが舞台のお話。店長の椎堂の趣味でボーイを揃え開業した、もっぱら女性相手のデートクラブ。序盤は、椎堂が何かしら暗い過去を持っているんだろうなというくらいしかわからないので、彼の言動や周りのボーイたちとの関係もなかなか推し量ることができなかったのですが、中盤から急展開。やはり大変な過去を持つ北原(店のNO.1)がその過去ゆえに、椎堂の不安定な部分までくるみこむような包容力を見せてくれるところが何ともカッコイイ。キレてもこういう力を発揮できればいい方向に動きますね。この、北原がカッコイイところを見るまでは寡黙だったり突然強引になったり、いまひとつ掴みどころがないので、椎堂目線で読み進めるしかなく、少しもどかしかったりしました。過去が明かされることにより、輪郭がぼやけていた椎堂像も北原像もはっきり動き出しました。
そういえば、椎堂の外見は「誓約のうつり香」のセンちゃんとそっくり。