久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

君によりにし  (ミリオンコミックス 22 Hertz Series 54)

君によりにし (ミリオンコミックス 22 Hertz Series 54)

  • 君によりにし

★★★★☆
好みのタイプっていうのは誰にでもあるので、そういう意味では声が似ている・後姿が似ているっていうだけでも好きになる対象にはなるんでしょうね。だから、小野寺さんが大和のことを好きになっちゃったのは仕方が無いと思います。敬愛する先生の遺品整理に大和の家へ通うのも、お仕事上仕方ないことだと思います。しかーし、フェロモン垂れ流しなんだもん。大和、こっちを見て!大和、声を聞かせて!っていうオーラ出しっぱなし。で、大和が堕ちちゃうとハタと気付いて「欲しかったのは先生だった」なんて、あなた!
ずーっと儚げな、寂しげな、遠慮がちな雰囲気をまとっていたくせに、この性悪め。ま、結局うまくまとまってくれたので、それはそれでいいんですが、繊細な絵柄で静かにお話が進んでいく作品の割には、全体的に小野寺さんの無言で伝えてくる何かを感じました。

薔薇の瞳は爆弾 (ビーボーイコミックス)

薔薇の瞳は爆弾 (ビーボーイコミックス)

  • 薔薇の瞳は爆弾

★★★★☆
表題作!最高!ドM万歳!ゲイでもSでもないのにその上を行く王子様万歳!後半数ページのたたみかける様な展開が清々しい。描き下ろし「薔薇の瞳は盲目」では3ページしかないのに、二人のその後に大満足。ビバ!バカップル!
で、私がもっと好きなのは「嗚呼ボーイフレンド」の方です。どうしても淫らな妄想をしてしまう気持ち、わかります。恋するみんなの代弁者です。最後のモノローグがいまひとつよく分からないと思ったら、あとがきの作品解説で、解決しました。うん、わかるわかる。(私は男か?)
「絶望の庭」では、恋人がいる主人公が、高校時代に恋焦がれていた男となんとかなりたいと思っている話なのかな?と思ったんですが、なんてことは無い、人間って欲張りだよねって話ですよね。だって、あなた、恋人とは本当にラブラブなんだもん。
で、前半2作は暗めの話。いいたいことはわからなくも無いけど、私には重い。皆に救いを。