久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

スイートビターキャンディ (ミリオンコミックス 18 Hertz Series 53)

スイートビターキャンディ (ミリオンコミックス 18 Hertz Series 53)

  • スイート ビター キャンディ

★★★★☆
実はもともと両思いだったはずの二人が、行き違いで離れ離れになり、再会し結ばれるという所謂よくあるお話ですが、チデブと呼ばれるくらい太っていた過去がある川口くんが大変おくてなので、まずそこが可愛い。また、カッコイイけどホモである金谷は言葉で伝えるのがいまひとつ下手。そんな二人が再会したその日にエッチすることになるんですが、誘われた川口がオロオロするのはともかくとして、金谷の方も相手に泣かれたため怖気づくという、こんなところも可愛い。そして、そこで自己嫌悪に陥っている金谷に川口が、「今…心の準備ができたんだけど  ダメかな」と誘うシーンがまた可愛い。
他の同時収録作もなかなかいいですが、中でも「神様のいうとおり」の大人カップルが、あーなんだか現実味あるな、でも優しい気持ちになれるな、っていう感じで好きです。やっぱりなんだかんだで大人が好きなんだな。

祈る人完全版 (バンブー・コミックス 麗人セレクションDX)

祈る人完全版 (バンブー・コミックス 麗人セレクションDX)

  • 祈る人

★★★★☆
第1作は12年前ですって。随分長いお付き合い。コミックス化されるたびに読んでいたわけですが、我が家の本の収納事情により、古ければ古いほどマグマ化しちゃっているので、発掘してくるのがほぼ不可能・・・情けない・・・将来お仕事をあんまりしなくても生きていけるようになったら、作家さん毎の分類をして、読みやすくしたいとは思っているんだけれど、いつになるやら・・・
で、感想ですが、一言で言えば深町のポジティブシンキングに救われているお話ですね。滝野と深町は表題作ではやっと結ばれた高校3年生カップルなわけですが、それにおいても滝野が祈っちゃうくらい悩んでる割に、深町はきっかけをつかんだ途端に暴走する始末だし。その後、地元で就職した滝野と、東京の大学に行った深町のせつないんだかおかしいんだかな遠恋生活を軸に話が進みます。そしてどんどん明らかになってくるのが滝野は後ろ向き、深町は前向きっていうことです。石橋をたたきながら、振り返って確かめながら、やっぱり壊れたら自分が傷つくから戻ろうとする滝野と、どんどん渡って行ってしまいそうでありながら、必ず戻ってきて後ろから背中を押すように前進させてくれる深町。本当にいい凸凹カップルです。

今日届きました。一作家4ページだけのペラッペラですが、なかなか濃いです。
氷見さん言われるがままだし。