久江羽の読書?日記

長々放置しておりますが、時々腐的な何かを書くと思います

誓約のうつり香 (キャラ文庫)

誓約のうつり香 (キャラ文庫)

  • 誓約のうつり香

★★★★☆
雑誌掲載分と書き下ろしで1冊になっています。雑誌掲載分のお話は、導入っていう感じで、★評価するとしたら3つがイイトコかな。いまひとつキャラが立ちきっていない感じがしました。ガタイがいいはずの南(センちゃん)がどうしてもチマチマしたボクちゃんに見えちゃって…。
しかしながら、書き下ろし分のほうでやっとノってきたというか、本領発揮というかデカイ男のガチな関係が繰り広げられたので、読後感としてはソコソコ満足いたしました。何がいい部分かといえば、チカの天然な発言でしょうか。その台詞を読むたびに、子安氏の声で聞こえちゃって困ったのですが、あとがきにドラマCDが出ていて、チカは子安氏とあったので、ビックリしちゃいました。
SMだっていうから、どんなのかなー?っと思って読みましたが、精神的にも肉体的にも読み手側は殆ど痛みを感じないような内容でした。なにせ根本的に「センちゃんラブ」のチカなのと、価値観が一般人のセンちゃんですから、カップルの間にSMが成り立ちませんよね。(という割にはしっかり開発されているノンケのセンちゃんでありますが。)
内に抱えた気持ちを表現する手段としてのSMってどのくらい効果的なんでしょうか。Sになってあの手この手で虐げたり、Mになって調教されたりすることがどれくらいフラストレーショントレランスになるんでしょうか?心理学者とか精神科医とかでそんな研究している人はいないのかな?もし、効果的なら、合法的なSMクラブで「いじめたり」「いじめられたり」させちゃえばいいじゃない。って思っちゃう。で、実社会では真面目に過ごすの。そしたら世の中平和じゃありませんこと?(考えが単純すぎるか?)