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Scarlet (バーズコミックス リンクスコレクション)

• scarlet

★★★★★
ずっと、「新しい作家さんに手を出すか否か」迷っていた作品だったんですが、新作が出ていて、読みたくなっちゃったので、結局購入。表紙は大変耽美なので、どんな内容なんだろうと思っていたんですが、いい意味で裏切られました。どのお話も楽しめたので★５つ。ホントは表題作が病的だったので、4つにしようかとも思ったんですが、それを補うくらい山本くんがフォローしていたので、満点です。カバー裏で山本くんが「バーカ、バーカ」と連呼している意味がわかりました。
表題作は、徹底的にヘタレ攻め。こんなにカッコイイのにヘタレたお方は初めてです。ヘタレているのにストーカー気味。ハッキリ言ってお医者さんに行きなさいっていうレベル。ほら、放っておくから大変なことになっちゃったじゃないですか。山本くん、これからもこの二人のことよろしくお願いしますねって言いたい。山本くんがいなけりゃ、すぐ死んじゃうよこの二人。でも、女性と付き合っているときって、どんな態度をとっているんだ？亮くん！
この本の中で一番好きなのは、ワンナイトスタンドの方です。やっぱり、学生より働く男が好きだ。ハルミの表の顔と裏の顔、外見は全然違うのに、オドオドしていておとなしくて可愛い内面は変わらないのもいいな。これっきりだからと自分から誘うのにはスゴイ勇気が要ったでしょうね。裏表紙の二人がこのカップルなんですが、時貴さん、ホントにこんなタトゥーをいれてたら、「やっぱり確信犯？」って思っちゃう。

かわいい悪魔 (バーズコミックス　リンクスコレクション)

• かわいい悪魔

★★★★★
さっき車で聴いていたラジオCDで「ギャップ萌え」っていう言葉が出てきたんですが、まさにそれ。
かわいい悪魔にどんどんほだされていく透くんが、これまた優等生・学ラン・眼鏡美人。なにせ、自分が女っぽく見られていたことにコンプレックスを感じているくらいの美形。食物連鎖の最下層だと思っていたところに、スゴイ美少年の楓太が登場し、やっとちょっとホッとしているくらい。
その楓太に犯られちゃった訳ですが、なんだかどんどん７５３化している。そこが面白いしやっぱり可愛い。孵化した楓太は超絶カッコイイですが、それでも私は透の方が好みだな。
目次の幼児楓太が心の声で「チョコだよチョコ！」って言ってる意味が最初はわからなかったんですが、はい、そういうお子さんだったんですね。納得。
《注：７５３とは、なごさんと読む。仮面ライダーキバにおいて、イクサを装着し活躍していたイケメンだが、ひょんなことから人格崩壊し、今イクサは襟立くんに取られてしまった。とんでもない自信家で、襟立くんをコーチするために７５３Ｔシャツも作るほど》

その気持ちに名前をつける (マーブルコミックス)

• その気持ちに名前をつける

★★★★★
私の好きな、せつなさがいっぱいつまった大人の恋の短編集です。エッチシーンなんか無いに等しいのに、全体から漂う大人の色気と、大人だからこそ抱えてしまう悩みなど、ウルウルしながら読みました。○○だから★４つにしましたっていう理由が見つからないので、5つ。もう一回パラパラしてみたら、後半2作品はキスすらしていません。でも、そんなもどかしさがまたいいんですよね。「坂道をのぼって」なんかバラバラ餌を撒いて誘い受けしてやろうとしているのに、んーーーもどかしい。「す・す・す・・・すみませんっまた来ます!!」（好きですって言えなかったわけです。）かわいいー。でも、恋ってそんなんじゃないですか？

ポラリスまでの距離 (マーブルコミックス)

• ポラリスまでの距離

★★★★☆
おじさんラブのお話ですが、それよりも人の生きる意味などを考えさせられるお話でした。
以前にブログにも書きましたが、私は無限恐怖症気味なところがありまして、宇宙の話、それも星の誕生とか終末とかいう話が怖くて仕方が無いので、そこここに星の話が出てくるこの作品を読み終えるのに一苦労してしまったのですが、そういう個人的な問題はさておき、宇宙と、駅員さんの仕事と、人を愛し続けることと、人生は厳しいことと、いろいろ考えさせられました。
たまにはこんな真面目なBL読んでもいいんじゃないでしょうか？

からめ手で口説いて3 (ドラコミックス 183)

• からめ手で口説いて　３

★★★★☆
高刀×大ちゃん編と大ちゃん×高刀編です。とうとう、主人公の交代！
そもそもが受けっぽくない二人なので、どう展開していくのやらと思ったのですが、そう来たか！それにしても表情の変わらない大ちゃんなので、画面から感情を読み取りづらい。本当のところ、何をどう感じているかわかりづらい人を正しく理解して、ひいては恋人同士になっちゃうにはどうしたらいいんでしょうかね？
「ハッキリ聞く」が一番手っ取り早いとは思いますがね。